「 廣田 美乃 展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.05.31~06.12【 gallery morning 】

前回の廣田さんの個展で、ほぼ一緒にギャラリーを出た年配の男性に
後ろから肩を叩かれ「あれ、わかりますか?」と訊かれた記憶。
「わかりますよ、好きですから」と。
男性は首をかしげながら「僕はね、山!とか花!とか
わかるものでないとわからないんですよ、ダメなのかなぁ…」

絵から発しているものが必ずしもメッセージとは限りませんから
そんなに深刻に考え込まれると作家さんが多分しんどいかもしれませんね。
もっと楽にして、いろんな作品を見たら、
というようなことを生意気にも話したと思います。

廣田さんの絵は見るひとのコンディション、
ええ、体調とかいう意味ではなく、心の所在、というか、
心境によって大きく受けとめ方が変化します。
登場する人物は見る人によっては極端に無表情で、
意味深な面差しだけに計りかねるところもあります。
そこが大きな魅力のひとつ。
今回はアンティークの店で見つけた窓枠や引き出しを額
(本来、額をつけない作家さんですから、
それは額というニュアンスを持ってはいません。
ここがまた面白いところ)のように設えています。
バックのモチーフとか、変形具合にかなり大胆な変化が見られるなぁとの
第一印象ですが、
廣田さんの描く絵のテイストは相変わらず
「のほほんとしているようで、
やや厭世的な匂いやそこに少しの毒気も含んだ」感じです。
多弁ではないのに表情から察する気配というのはかなり強烈なものがあります。

お目出度い素材に囲まれた無邪気な室内遊戯は、
一見楽しそうですが、実は一つひとつのモチーフと
人物の描き方の決定的な違いを見ます。
これが無理なく共存している画面というのはやはり
廣田ワールドのベクトルの強さでしょうか。
見る方も気を抜いてはいけません。
これらの絵は見る貴方に向かって静かにですが、
何かを問うてます、訊きにきています。
やがて、それは帰り道でしずくの様に足元を濡らし、
水溜まりになるかも。

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