「 馬場 真哉 展 ~ ケハイノウキアガリ 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.05.07~06.19【 gallery MARONIE 】

作家さん了解の上で書かせていただきます。
僕は言われるまで全く気がつかなったのですが、
馬場さんは7年ほど前に削岩作業中の事故で右腕を無くしています。
利き腕を無くすということの意味は
造園を生業とされる馬場さんには想像を絶する苦悶を経験されたと察します。
しかし、この事故が
現在の馬場さんのスタンスを作るきっかけにもなったと
ご本人は笑いながらおっしゃっていました。

さて、今まで訪れた個展はおそらくは2000は下らないと思いますが、
それなりに勘のようなものが働く時があります。
作品を見る前に配置に目を向けたりします。
それをもし「気配」と呼ばせていただくなら、
久しぶりに素晴らしい気配を見ました。
入った瞬間にキレの良さ、凛とした空気、清涼とした空間を経験しました。
作家さんに話す前に心の中で
「なんだか庭を作っていうような感じ」という感想は見事的中していました。

馬場さんはこうした作品を発表している相当に美術的視座というものに
片足を突っ込んだスタンスの方です。
世間的には本来の「庭のキモは石である」という考え方に徐々にですが
変化が見られているようです、
が、馬場さんはこの、何も答えない寡黙な鉱石に注視し、
形を整え、所在を確かめ、その魅力を他の要素と絡めながら
「石であるという雰囲気」ではない、
庭にあるべきものとしての核となる部分を
こうした展示を通じて引き出しています。
各作品の距離感、高低の加減、ライティング、どれをとっても素晴らしい展示です。
「利き腕が無いことは
造園に際しての重機などの操作にもほとんど支障が無いんですが、
よく考えたらコンビニでは仕事できませんよねぇ」と笑う馬場さん。

こんなにも強いひとが、こんなにも繊細な作品を作られていることに
ギャップというよりも、うまく言えませんが
人生の機微のようなものを感じてしまうのです。
長いことお話ししてくださって感謝しております。
益々のご活躍を!

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