「 浅野 真一 個展 ~ 箱庭 」

Category : 現代美術シッタカぶり
あ1

2016.06.07~06.19【 ギャラリー恵風 1F 】

小さなモミジのような湿り気を帯びた手、
よく動く目、そして純白な瞳孔の周辺、
大きな頭部、常に揺れてバランスをとろうとする動き、
したたる唾液、切れ目ない喃(なん)語…

画家である浅野さんの言う半径30センチが彼らの世界。
届く範囲であらゆるモノを頼りなげに掴み、口に入れ、舐め回す。
今、目の前で“勝手に”動く自分の指に夢中になっている。
モノのカタチを指先、掌でトレースしながら、
彼らはそれが一体何であるかを、
しばらく生きて未来において理解することとなる。
浅野さんはステートメントの中で
「彼(我が子)の小さな世界を肯定するような絵を描こうと思った」と。
「親バカ」と冗談めいて揶揄されても、
親というものは押し並べてバカになりますね、我が子には。
その温かな目線が実によく表れている絵です。
眺めていると、当時の若輩な父親な自分にしばし帰ったりします。
これは我が子を描いた絵というだけでなく、
親子の普遍とも言うべき「つかの間の蜜月」を感じさせます。

他の静物画はどれも部屋の中にあるものばかりです。
好きで集めた瓶、知らぬ間に生えた草、時間とともに変容する果実、
彼が手にするオモチャ、どれもが等身大の目の高さから求めた対象です。
わかったようなことを言うつもりは毛頭ありませんが、
家とは今居るひとのそれぞれの人生のひとかけらずつを持ち帰りながら、
水をやり、土を変え、陽を当てながら、
年月を重ねてオリジナルな箱庭をコツコツと作っているようなものです。
彼の半径30センチは
やがてむくむくと沸き上がる
途方もない想像のほんの始まりに過ぎません。

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