「 杉本 準一郎 彫刻展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.06.28〜07.03【 gallery morning 】

「石が硬いのは彫る前からわかっていることで、
問題はどこまで磨くかということ。
ノミでね、こう彫るでしょ。
木だったら最終に彫った形がそのまま作家の意図する造形になるけれど、
これはそうはいかないんです。
ノミが入ったところには痕が何ミリか下に残るんですね。
そこまで磨かないと打ったところが白く見えてしまうんです」

素人の「ここまで仕上げるのは大変でしょうね」の陳腐な質問に
明瞭にこうお答えくださった杉本さん。
これには驚きました。
まるで一撃の後に筋肉の深いところでしっかりと
その“事実”が痕跡として存在するかのような、
有機的な印象を受けました。
木に比べて遥かに寡黙に思えた石のナイーブな一面。
杉本さんは木も石も彫る作家さんです。

ことに石彫にお目にかかる機会が遥かに減ったと聞く昨今、
杉本さんはアジアでの現地制作のシンポジウムや
インド、ネパールの石彫作家を招くなど、
国際的に精力的な活動を続けておられます。
やはりそういう方ですね、
年齢を全く感じさせない矍鑠(かくしゃく)とした佇まいでした。
会場には10点ほどの大理石の作品が置かれています。
なんと大胆なレイアウト。
全ての作品は切り出したばかりと見まごうエノキの台座に乗っています。
この対比、石と木とが互いの存在を確認し合いながら静かに対話しているような。
その形の中に波のうねりや、時に女性のまろみや、
突き抜けるようなベクトルや、優しく引き算された造形が垣間見えます。
産地によって異なるマーブルのテクスチャーもそれぞれに魅力的です。

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