「 佐々 瞬 個展 〜 うたが聞こえてくる暮し(旅先と指先) 」

Category : 現代美術シッタカぶり
ささ1

2016.06.25〜07.24【 ARTZONE 】

展覧会というのは「知覚の眼福」を得るものと同時に
僕にとっては、ほんの一端かも知れませんが(決して大げさでなく)
「生きることの検証」に繋がることがあります。
個展のタイトルに掛けているわけではないのですが、
それもまた「旅」であると。

この個展は東京での作品を見た京都造形芸術大学の
アートプロデュース学科4回生の
藤本悠里子さんのオファーによって実現したものです。
藤本さんについては同会場にて
ご自身の作品「あなたに話したいことがある」が発表されています。
それについては後ほど改めて。

さて佐々さんです。僕の旅は一体何か。
それは「暮しの手帖」編集者の花森安治という人物と
彼の著書「一戔(銭)五厘の旗」との出会いです。
佐々さんは「人との出会いとまだ見ぬそのひとの歴史=計り知れない機微」について、
優しき目線と等身大の表現によって、
いつしか「佐々ワールド」とも言うべき
独特のセピアを作ってしまう作家さんです。
この映像作品を見て、登場する彼女たちに
奇妙なシンパシーを抱くのはなぜだろう?としばし考えました。
「暮しの手帖」のかつての読者たちを尋ねる旅。
そして言い知れぬ過去と何げないエピソードの中に至って
「市井のひと」としての素顔を覗かす
彼女たちから借りた布によって紡がれた一枚の「旗」を降りながら、
果たして時代は彼女たちに何をしたんだろう、
そして彼女たちの声にならないリアクションは
果たして現在に反映されているんだろうか、と考えます。
「一銭五厘」とは赤紙(召集令状)であるハガキの代名詞として使われる言葉です。
親戚や夫をたった一枚のハガキで
国に召しとられた彼女たちの心中はいかほどのものであったか。
この本については検索ください。
僕も読むつもりでいます。
会場には佐々さんが「ひとり舞台」をした “舞台美術” もあって
映像と交互に見ながら不思議なインタラクティヴを受容します。
今月24日までの展示ですので、
現代美術に興味の無い方もぜひ、
おすすめの展覧会です。

今、現在の日本の有り様をしっかりと見つめながら、
過去と向き合うために、
ごく普通の彼女たちは何かを控えめにですが、
伝えているはずです。

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