「 移相~ 林 憲一郎 展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.07.19~07.24【 ART SPACE NIJI 】

たった一行のステートメント。
「事物の弁別にできる凹凸を、一旦たいらにしてみてはどうか」
弁別の説明はわかりやすく説明されるよりも、
このような場合はブリタニカ国際大百科事典の解説の方が面白いですね。
「2つ以上の異なる刺激の間の差異を感知する作用。
操作的には弁別反応,すなわち提示された2つ以上の刺激に対して,
被験体が異なる反応をすること」
どうです? 
この感じをユルーく覚えておいて作品を見ると俄然面白くなります。
それが硬いのか、柔らかいのかという感覚の判断。
見た目に硬く見えているのは、
作者がそういう仕掛けをしているのであって反応としては至極自然です。
実はフニャフニャなのにサビらしきものが施されることによって
見事に擬態しています。
ただの紙や金属という物質が観念の中で金銭と認識されている。
このことを一度フラットにしてみる、とか、
女性下着に欲情してしまうのは、
そのフォルムを観念的に解釈しているからで
全く同じ布切れの水着は羞恥とは切り離されながら公然と周知されている、とか、
精液は何のかんのと言っても生命の誕生、遺伝子、未来、というキーワードに
必須の役割を果たすものですが、
水平と水準の機能性の中に閉じ込めることで意味性の剥奪をされる、とか、
重力、水平、垂直、硬軟といった物質を認識する観念的なフェチズムを
作品を通して一度リカバリーさせるものです。
勘違い、を越えたおそろしく常識的な概念を問う中々に硬派で、
でも軟派な、興味深い展示でした。
そうそう、林さんは一度スズメバチに刺されて大変な経験を負った方で、
今のところ死因に一番近いスズメバチに刺されずに
カレーライスが一杯食べられたという
「おかげさま」での作品もありました。
結構お茶目です。

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