「 ABRAXAS 〜 二瓶 晃 個展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.07.26〜07.31【 ART SPACE NIJI 】

ほぼ一番好きであろう映画「エデンの東」と
高校生の頃にショッキングな出会いを果たした
サンタナの天の守護神(原題:Abraxas:アブラクサス)。
この二つが奇しくも或る作家さんによって同じ地平に並んでいます。

エデンの東は言うまでもなくカインとアベルの確執を例え、
そして主人公と父の関係を描いたものです。
そして最高神の意味を持つアブラクサスが個展のタイトルになっています。
さて、今、世界で起こっている様々な事象を単なる災厄、
あるいは物騒な出来事と捉えるならば、
決して実体は見えて来ないでしょう。
それぞれの理由があるはずなのに僕たちはそれらへの価値観を固定化し、
その上でしか議論していないようにも感じます。
これは二瓶さんの言われる「新たな秩序」の構築への足がかりなのかも知れません。
尤もその情報ソースそのものの信頼性を
疑ってかかるという初期的な対応も不可欠となるでしょう。

会場の照明は天井から下がり、
66の言葉が記された透明の板の上をぐるぐると回る一灯だけ。
その下にはさらにモニター。
内容は旧約聖書[創世記」第4章よりカインとアベルの話がスクロールされます。
とても暗示的な作品ですが、
ステートメントの最初に登場するヘッセのデミアンからの引用である
「われわれの見る事物は、われわれの内部にあるものと同一物だ。
われわれが内部に持っているもの以外に現実はない」という文言について
帰り道、ずっと考えていました。
矛盾や葛藤は最初から事象に潜んでいる。
目に見えているもの、そうでないもの、観念的なものに限らず。
だからその分岐点に立つことこそ、
思考するという根本であるという二瓶さんの言葉にまた、
今、あれこれを想い巡らすのです。

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