「 赤い車が走り抜ける 〜 中山和也キュレーション 」
Category : 現代美術シッタカぶり

参加作家:井上祐希/インテクスト/小宮太郎/清水克久/杉本龍哉
中本結/中山和也/パラモデル/藤本由起夫/冬木遼太郎
2016.07.20〜08.07【 KUNST ARZT 】
モノを通じてアート性(こういうのはアート“らしき”もの、そんな雰囲気のあるもの、
自分はわからないけれど、みんながそう言うので…などなどの危うい、
それぞれの勝手な査定で認識している、という意味です)を主張、訴求するのが
真っ当であると思っている人には実際、
ここの展示(ギャラリーはモヌケノカラです)については何も見ることはないでしょう。
じゃ、何を見に来たのか、という話ですが、
ひたすらに窓の外を見るしかないんですね。それでもほとんどわからない、
こういうのもアートであるという「事実」を、
納得するかしないかは別として理解を示す、ということが、
人生を豊かに(決しておおげさでなく)すると思います。
賛否あって当たり前ですが、
ふーん、そんなもんかなぁと考えた方が愉しい、と少なくとも僕は思っています。
中山さん(大ファンです)のキュレーションによる10名/組の参加による「仕込み企画」です。
今見ている光景を「通常である、ノーマルである」と思っているところから、
すでに“作品”の一端を見ているんですね。
説明されて一番わかりやすい例が三条神宮道のうどん屋「お福」横の自販機。
中本結さんが(もちろん業者さんに頼んで)製品の並びを指示したもので、
考えてみれば期間限定(もしかしたらこれがレギュラーなレイアウトになるかも)な
極めてレアな作品です。
小宮さんのも、確実に“やられ”ます、ええ、確実にね。
他の方の「作品」もテキストを見ながら、探して、
ああ、私って、こういうものへの感性が欠けてるのかなぁ、などと自嘲するのもまた一興、かも。
とにかく来てみて実感(できるかできないかはともかく)ください。
連日の“豪華”アーティストのトークも!
(できればぜーんぶ参加したかった…残念)




