「 夜 ー 朧げな際 〜 黒宮 菜菜 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.08.04〜08.21【 京都市立芸術大学ギャラリー @KCUA 】

ここの床は確かグレーだったような…
このオフホワイト(照明の具合によりますが)の床は
以前の展示で使用されたもので、
黒宮さんはそのまま使いたいと申し出たということですが、
大正解!です。
常々作品を撮影する時には底辺が重くなってしまうので、
床はできるだけフレームに入れないようにしているのです。
壁も天井も床もほぼ同じ色合いということで、
特に黒っぽい油画作品がより際立ち、まるで空間に浮いているような錯覚を促します。
以前に同時代ギャラリーでのグループ展で大作を出品されていた黒宮さん。
その時の染料の滲みで表現されたロールシャッハのような作品ももちろんですが、
遅ればせながら僕にとって初見であった油画に
黒宮さんの作風の魅力が凝縮されていました。

危うげな輪郭、茫洋と背景に溶けてしまうようなつかみどころの無さ、
そして解説にもあるような、
そもそも「液状に溶いた絵具」を支持体に落とす時の確信とは一体いかほどのものか、
どこからくるのか、そしてどこで完結するのかという
画家の命題にも繋がっていくような問い。
以前見た作品も、うまく言葉にならないのですが
宗教画のテイストをどこかに感じるのは僕だけでしょうか。
特にシンメトリックな構成の作品にはより強く印象づけられます。
この絵を見て不穏な空気を読むか、
いや人間とはかくも不確かな生き物であると再認識するかはともかく、
事実としてこういう絵は初めてお目にかかります。
民族や思想や規範や良識というもの意識そのものが大きく揺らぎ、
否定する力とのせめぎ合いを目の当たりにする昨今、
まるで肩を思いっきりゆすられて首がガクガクと陽菜させられるような
「非力さ」を見せつけられる今日このごろに、
絵の前でしばし立ちすくんでしまうのはなぜでしょうか。

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