「 家原 恵太 個展 〜 c a s t l e 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.09.03〜09.18【 ギャラリーいのくま亭 】

いつも展示のたびに作家が成そうとする表現と
その発露について知らず知らずのうちに検証している自分を見たりします。
というのは展示のたびに作家を取り巻く状況や
立場、位置、他者との関係性、
あるいは怒り、哀しみ、憂い、うめきなどの精神的な揺らぎのようなもの、
さらには政治的メッセージなどがどう汲み込まれているか、
といったものまで多岐に亘る「糸口探し」をし始めるのです。

家原さんのような、あくまでテーマに沿った表現方法、
手段を模索していく、といった作家さんは
勿論テクニカルな部分も含めて、
脳内のレンジの幅、テーマを推しはかる定規、
秤、体積を想像する術というものを持っています。

今回のテーマは「城であろうとする家、あるいは家であろうとする城」だと
シッタカぶります。
実は先頃、家原さんは「所帯」という
新しい縁(えにし)による共同体にめでたく参画され、
確固たる複数維持の形態とそれに基づく契約を果たされました。
そこでほぼ約束されたように
「新しい住まい」へのリサーチと決断を余儀なくされます。

さて、家とは何だろう。
家原さんは歴史上に現れる
「一国一城令」という強固な支配力を顕示するための手段と意志が、
ささやかながらも「夢」の対価として現代に生きている
我々の所有欲を満たしているという現実とリンクさせながら、
建築物としてのハウス、家族形成の場としてのホーム、
そしてその空虚にも見える存在を作品を通して問いかけます。
まるで教会内部の螺旋階段の途中に掛かる肖像画のように並ぶ白亜の家々は、
この作意に反して厳粛で清涼な姿を見せています。
それはあたかも純粋に求め、欲する対象としての
「心の置き所」を崇めるがごとく、です。
が、家原さんは同時にそこに不確かに浮かび彷徨う
「漂泊の異相」たる家の所在をも見るのです。

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