「 田中 奈津子展 ~ 繋ぐ、結ぶ、続く、絵 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.08.30~09.04【 ART SPACE NIJI 】

前回拝見したのは鷹木さんとの合作も含めた二人展でした。
僕はその中でセンシティブな光の捉え方、という表現を使いました。
田中さんと言えば、自他共に「壺」です。
壺というモチーフに光を遮断する側面を持ちつつ、
閉鎖性と神秘性が均衡を保ちながら、
その実、全く別の観点から見ればおおよそ、
これほど人に役に立った陶製の物体は無かったはずです。
今回は壺に、というよりはもっと俯瞰して
自らの画家としてのスタンスを見つめているような節が見受けられました。

以前の二人展の時に田中さんが話されていた「絵画の危機」というのは、
もしかしたら結構その辺で普通に語られている「お題」なのかもしれません。
浅学な僕にはそこまで辿り着くことさえできません、
つまり「描き手」ではないからです。
この度の作品を見ていて感ずるのは
この展示が田中さんの中の大きなターニングポイントになるのではないか、
ということです。
自分が自分を確認できる“手立て”が絵であり、
またその絵を糧にして今日、明日へと続く日常がある、という
画家としてのアイデンティティが作品から滲み出ています。
音楽室にある偉大なる作曲家たちの肖像群、
たった一つの月、太陽の“見え方”の違い、
一週間毎日絵筆をとって脅迫的にでも描くという行為の内側に秘めているもの、
といった一見内省的でありながら、
これから脱皮しつつある田中さんという
人間の経過を今、見ているような気になりました。

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