“鬱(ふさ)ぎ”か“夢見”か…「北 直人 Metal Work Exhibition」

Category : 現代美術シッタカぶり
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北1

7月21日→7月26日【ギャラリーマロニエ4】

何だろう…この空気感。
二人のホームレス。ウラディミールとエストラゴン。
待つのはゴドーという会ったこともない男。
そこにポッツォと従者のラッキーがやって来て、
去って、少年がやってきて、ゴドーの伝言を告げて…
サミュエル・ベケットの不条理演劇。
そう、小屋でかかる「ゴドーを待ちながら」だ。

大阪芸術大学金属工芸コース院生の北氏の作品は
飄々と見えて、その実、悶々。
小首をかしげた彼らは、投げやりでもあり、
同時に疲弊している。
金属の持つクールな重みと、つるんと磨かれた頭部。
真一文字に結んだ口は妙に“かたくな”だ。
話したところでどうということもなし…

会場に“居る”ひときわ大きな彼。
組んだ足。小さな帽子をかぶった彼は
まだ腕(らしきもの)がある。
他の作品とは一線を画しているのは
院の工芸展のために昨年秋に制作したもので、
名前はボブ。

写真の“彼ら”はその後のもの。
明らかに引き算のフォルムを醸し出す。
腕も目も無い。しかしちゃんと靴は履いている。
立ち姿の納まりの良さを効果的に演出している。
片や脱力状態の“腑抜け”君も居たりして。
肩で静かに息する彼らは
閉塞した今日の過ぎるのを、
ひたすらやり過ごしている。

院生の北氏は初個展。
すでに自分の思い描くカタチを手に入れたようだ。
次なるシリーズが待たれる
新進気鋭の作家の登場に
会場を去る足取りも軽かった。

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