U N K N O W N / A S I A 2016 #22「 宮原 野乃実 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.10.01~10.02【 HERBIS HALL 】

残り時間を気にしながらとにかくブースを回る回る回る…と、
知った作家さんと会い「同級生のブースなんです」と紹介されました。
実は2回ほど前は通ってるんですね。
シール(審査員やレビュアーのステッカー)がかなり貼られているブース。
で、美術ライターが一押しというSNSを思い出しました。
そこでしっかりと2ブース分を見ます。
そうか、下に散在している陶器のかけらは
第二次世界大戦末期の日本軍が苦し紛れにつくった陶器製手榴弾だったわけです。
これほどの数の、と思いきや埼玉県は川越市の川べりに
途方もない数が今もなお放置されていたんですね。
もうこれでアタマん中でストンストンと音が続いて「!」となりました。

宮原さんのアプローチはマッチングによって生じる一種の
「摩擦熱」のようなものかも知れません。
手榴弾に様々な造形、既製品が密着しています。
現代を作ったものが過去である、
言い換えれば過去が無ければ現在は無い、とすると、
この無謀で滑稽な苦肉策をマジメに作らされる、
あの暗澹たる狂気の時代(絶対に呼び起こしては、繰り返してはいけない)が
あったからこそのものであると考えるには、
いかに無知と無謀と洗脳と懐疑と翼賛というものの
混在した世の中が恐ろしいかということへも想いを馳せるわけです。

当時働いていた工員の
「漏斗(ろうと)で火薬を入れ、割りばしで突く作業だった。
(今振り返っても)非能率で幼稚だった」
「むなしいほど爆発力が小さかった」という証言を聞くにつけ
「いつの世でもひとは愚かであるのか」という永遠の質問を、
この作品が観客に投げかけているようでなりません。

※これでUNKNOWN/ASIAに参加の作品のうち22人を
レビューさせていただきました。
ご笑覧ありがとうございました。

作家HP → http://miyahara-nonomi.tumblr.com/

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