「 同じ窯の位相 」
Category : 現代美術シッタカぶり
参加:伊賀上空見子/石井美穂/大久保陽平/金丸涼花
川上大介/来栖仁美/伍嘉浩/小池茉祐/中村ヒカル
北條裕人/三野惠子/宮原野乃美
2016.10.15~11.06【 ARTZONE 】
京都造形芸術大学工芸学科・陶芸コース、総合造形コースの卒業生と
現役生12名の展覧会です。
陶芸というジャンルを自らが選択したことによって、
そこから見えてくる創造への糧とは何なのだろう、と。
土くれを思うカタチに変えていこうと試みる自身のミッションとは何なのだろう、
そもそもなぜ土なのか。
この “ワガママで、意地っ張りで、一筋縄ではいかない
” 素材に果敢に挑みながら、ああでもない、こうでもないと
一喜一憂の制作な日々を「同じ窯」と例えたのは言い得て妙。
「個性」という便利で危うい語彙を逃げ口上のために使わず、
そこに濃度と温度と深度を注入し、
新しい価値(この価値こそが人間の所産)を作り出すことが叶うのは、
やはり土との会話なんでしょうね、と
エラそーにシッタカぶりました。
幾度か拝見の独特の存在感を放つ伊賀上さんや、
先日のUNKNOWN/ASIAでの
宮原さんの作品にも再び出会えました。