「 河原 敦子 展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.11.01~11.06【 ART SPACE NIJI 】

薄日射す部屋に置かれたガラス製の花器に一輪のガーベラ。
その花脈の一筋一筋にささやかな光が染み渡り、ディテールをあらわにする。
まるでピンスポットを当てたようにそこだけ浮かんで見える。
部屋にはとりたてて家具も無く、
時々湿度の関係からか、ピシっという小さな木のきしむ音がする。
誰も居ない、そしておそらく水を替えにくるまで誰も来ない。
しかしこの空間の中のほんの小さな体積でしかないガーベラは、
それゆえにこの空間を支配しているようにも見える…

このギャラリーで何度も発表されている河原さんのそれぞれのステートメントを読んでみると、
徐々にですが、こんな光景が網膜にぼうっと浮かんでくるんですね。
河原さんの作品の特徴は何と言っても、引き算の極みである背景。
実はこの背景に費やす時間は花と同じくらい、と語っていました。
その色の構成もおおよそ画面に浮かぶ対象の位置も絶妙です。
油彩の濃厚なイメージはここにはありません。
まるでワインで溶いたような独特な色香さえ漂います。
静謐な、と言ってしまいがちな画風ですが、
しおれゆく花の宿命めいた危うさと侘しさ、
花は何のために咲くのか、といった
答えのない根源的な問いかけを想い浮かべる絵です。

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