「 石井 誠 展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.11.08〜11.13【 ART SPACE NIJI 】

「自分のやりたいこと」をするためには、
自分の体のことをよく知らなければならないと思う。
逆にいえば、自分の体のことを知っていけば、
「やりたいこと」「やれること」がゆっくりでも見つかっていくようにも思う。
そのような相互作用がうまく結びついていくことが重要だ」という
「生きたいように生きる」という石井さんの手記
( http://www.nppv.org/pdf/voice2.pdf )を読んで、
やりたいことをやらず(やれずに、も同じ)にグチばかりこぼしている
自分のような人間は、とてもこんな風に冷静に
(決してそうでなかったことはわからないなりに承知していますが)
己の精神と肉体の関係性を指し示す勇気も判断も考察もないな、と。

石井さんがこの「真綿で首を絞めるようだ」と例えられる
難病「筋ジストロフィー」が自身の病名であることを自覚したのが23歳の頃。
何ごとにも絶望した上で希望を見いだし、
何でもやってやろうと意気揚々とできる時間が、
これからありすぎるほどある若さ。
但しその “絶望” は嘆息をつくようなものでも、
慰められて回復できるような類いのものでもない、
しかし、石井さんは手記の最後にこう仰っています。
「書道も私にとっては、自己表現であり、
「筋ジスとして生きる」ということを伝える手段でもある。
すぐにすべてがよくなることはないが、
一歩一歩着実に良い方向に向かってほしいと思っている。
その一歩をお互いがどれだけ評価し、喜ぶことができるかが重要だ」

パートナーの井川さんとお話しさせていただいた中で
「花を特別愛でるひとでもなかったのに、
花という字ばかり書いていました」と。

花の在り方、花が在る意味のようなものを、
ご自身に問い、託していたのかも知れません。
そこに在る、居る、ということの絶対的な意味。
体重が25キロにまでなった石井さんの手から、
一滴の墨が力を受け、線として放たれ、面として広がり、
こうして人がその姿勢に勇気と慈愛を感じる時にこそ、
石井さんの実在は永遠の輝きを証明したことになるのではないでしょうか。
書家・石井誠さんの三回忌の個展でした。

石井さんのウェブサイト → http://www.makoto19820222.com/

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