「 Ocean Currents 」

Category : 現代美術シッタカぶり
PC010034.jpg

ロベルト・デ・ラ・トーレ/ソン・サンヒ/岩熊 力也
2016.11.19〜12.04【 Gallery PARC 】

ステートメントにある「世界が多層的であることを物語る」というセンテンス。
今、何かが、或るベクトルをもって不穏な方へ向かおうとしている、
それは杞憂であるというよりも、
昨日のニュースで語られた「本音を吐くことに快感を覚えてきた」時代に
まさしく突入しようと、いや、ネガティブな意味で先祖返りしていくのか、
僕自身はとても気になります。

さて展示は、メキシコ、韓国、日本の三人の作家が現在の日本をどう切り取り、
どう思っているのかを探っています。
僕が一番気に入ったのはロベルト・デ・ラ・トーレ(メキシコ)の「聖火」。
大阪で11月に行われたランニング・パフォーマンスの映像です。
20人ほどの若者が仮面、白塗りのいでたちで聖火(キノコ雲を模したもの)を掲げながら、
物言わず、黙々と走っています。
会場にもそれらのアイテムが展示されています。
彼らのTシャツのモチーフはひと目見てわかる、
例の建屋の模様であり、フラッグのデザインはオリンピックを連想させます。
BGMもごくありふれた楽しげな(運動会の入退場なんかに使われる)もの。
シュプレヒコールが無い、オチもない、お気楽なランニングは、
だからこそ、見る者に「市井の人間たち」のささやかな本音、
寡黙な抵抗心、無邪気なNOを示唆し、
この問題は共有すべき重大なものであるということに突き当たります。
いつかの新聞記事の中で外国の作家が
「日本の中の抵抗する力の弱さ」のようなことを語っていました。
何が決定されても怒らない、むしろ怒り続けている人を遠目に眺める、
そんな国民性。僕はもう自戒も含めてですが
「国民を欺きバカにし舐めているのではなく、
そもそも国民自身がバカなのだ」という自虐的な言い回しを、
自分で気に入って?るんですね。ダメですけど(笑)
この展覧会は北区の瑞雲庵でも11日まで開催されていますので、
各作家さんをボチボチと紹介していきたいと思います。
まずはロベルト・デ・ラ・トーレさんです。

※後日、瑞雲庵での展覧会にどうしても行けずに、このレビューのみになってしまったこと、
 ご了承願います。

R1_201612130935369dd.jpg

R2_2016121309353528b.jpg

R3.jpg























スポンサーサイト

Comment

非公開コメント

58カ国語に翻訳
English
お越しいただきありがとうございます

den

………………………………………
アート・ドキュメント・ブック・
ミュージック・演劇・ダンス・
朗読・時事・ひがみ・そねみ・
やっかみ・おせっかい…
などなどシッタカぶって書きちらかしては
自己嫌悪な日々をゆらゆらと
過ごしております。
「シッタカブリアンの午睡」
「デラシネ光合成」をこのたび一本化。
言いたがり、やりたがり、ノリたがりな
のんのんとしたブログにお越しいただき
ありがとうございます。
………………………………………

ここから、また…
最近の書き散らかし…
こんなこと書いてます
こちらへもどうぞ!