「 夜の雲間 〜 海老 優子 展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.11.29〜12.10【 gallery morning 】

当日、近辺のいくつかギャラリーでは美術大学の生徒さんでしょうか、
なんとも言えない単刀直入さで作家さんに質問、
その都度、細々とメモしていました。
レポートでも書くんでしょうか。

さて、海老さんの個展は3回目なのですが、
作品に度々登場するモチーフであるベッドは、
画面での扱い方に徐々に変化が表れて、
海老さんにとっての幼い頃からの
「夢見のシンボル」としての対象であることは勿論、
作品全体に漂う幽玄な光景は、
見る者をその深部と誘(いざな)いながら、
突然途方もない時空を越えた異界へ連れ去ってしまうような
「不穏な魅力」に溢れています。
僕にとってはティム・バートンからキャラクターを消去した背景、
まるで舞台装置のように思えます。
壁一面から、さらにはみだすようにレイアウトされた支持体は
まさに縦横無尽に会場を包み、
正面のベッドからは花畑の包布が足元まで増殖しながら、
絵画の中の立体性と現実とがないまぜになった
奇妙な場を作り上げています。
はるか遠くまで続く屋根のついた通路、
そう、温泉宿などで見かけるあれ、です。
山の裾奥に伸びる細い道、その先には小さなトンネル。
そしてトンネルを抜けると、
奥の部屋にかかる、能舞台のような設えのある風景が眼前に広がり、
人の気配が置き去りになったような微かな体温を感じながら、
夢の中で泳ぐように宙をさまよう自分を想像したりします。
まるで、おいでおいでをされているような絵、です。
そこに踏み込んだら二度と戻れないのがわかっていても、
なぜか吸い込まれるようにして、ゆらゆらと…
この暗示的な蠱惑に満ちた「イメージの連鎖・連続性」とは
同時に夢の中で起こる不可思議な体験そのものであると言えます。
今回は小さな箱の中に海老さんの世界が、
そっとしまわれています。
蓋を開けて、天眼鏡で彷徨ってください。

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