「 谷原 菜摘子 展 〜 私は暗黒を抱いている 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.12.13〜12.25【 galerie 16 】

パラレルワールドを想像することは、僕にとってはごく自然の妄想であり、
ましてや美術家にしてみれば、
それこそ発露を呼び起こすとっかかりになったりするのでは
とシッタカぶります。
現在生きている自分というものが選択している、
現実と異なる選択肢が度々脳内をよぎるのは、
確かに未練がましくもあり、
その決断によって成されるであろう結果への不安や
自信無さげの健気な様相、とも言えます。
作家にとっては「例え置く」作業です。
谷原さんの主意そのものは実に内省的ですが、
描かれた作品には強烈な加虐性を感じます、ええ、精神的な。
それは自己否定でも肯定でもなく、
現実と乖離している心性を実に刹那に嫌悪として
自己に置き換えているところです。
それが諧謔的であるかというと、
どの絵にも決して笑顔が見えず、あっても口角が少し上がる程度です。
そしてモチーフはほぼ自分。
谷原さんの作品を何度か拝見して、このテイストは一貫しています。
さらに磨きがかかったような、
独特の世界観を恐ろしく具現化しているという点では
抜きん出た才と技を持ち合せた作家さんです。
何といっても「カンバスではない」という
(これについては決してパラレルではありえない笑)ことが
とんでもない肝になります。
迷っていた時期に大学の先生から薦められたヴェルヴェットは
もはや谷原さんの支持体そのもの。
画法を一回リセットして、この(実にやっかいな)
マテリアルに果敢に挑んだことが、
テーマとの関係性を見事に合致させています。
毛羽立つ画面に置かれる筆先はすぐにダメになるといいます。
しかし人肌のマチエールは生々しく、
この絶対なオリジナリティはむしろ、
鑑賞者に何の違和感も与えずに更なる求心力をもって鬼気迫る気配を漂わせています。
2014京展 洋画部門 京展賞、
そして記憶に新しい第7回 絹谷幸二賞と
まさに旬の作家さん。
決してお見逃しなく!

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