「 裏腹のいと 〜 宮田 彩加 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2016.12.10〜12.25【 gallery PARC 】

2012年の京都造形芸術大学の卒制ブログの番外編として
宮田さんの院の作品をアップしたのは至極当然でした。
「WARP II エルンスト・ヘッケルへのオマージュ」と題された作品は、
染織という、そして刺繍という至って “柔和かつ親和的な” 印象を
見事にバックドロップされた衝撃を受けたのです。
同時にステロタイプな “均一性” という刺繍の構築そのものへの思い込みをも
ジャーマンスープレックスされたのです。
それ以来、宮田さんの作品にはいつも感服させられています。

「ミシンは嫌い」と語る宮田さんですが、
それを逆手に取る技は相当なもので、
いわば「あなたのプログラミングで、あなたまかせに縫ってね」という一見健気な、
そして主への依存度がハンパないミシンを
「それならアタシの好きにさせていただく」という毅然とした対峙でもって
見事にバグらせて、表情に絶妙な「疎と密」を表出させます。

今回の展示、なんと自身のMRI画像が元ネタです。
やってくれました。
自身を認識させているものの不確実性を、
「縫う」という行為に潜む時の経過と蓄積のもとで、しかし、そこに表れるものは
依然として表層であるという、
まさしく「刺繍=表面への施し」という本質を突いたものです。
奥に展示されているペルシャ絨毯の刺繍編とも言える作品は、
現存する最も古いものの欠損部分が
“経年という抗えぬもの=その物の存在を証左するもの” として解釈され、
先の「見えないもの」を意識、視覚化したものと言えます。
まだ卒制から4年ほどですが、この作家さんの勢いは止まる気配を見せません。
来年の展示予定が楽しみな大注目の宮田さんです。

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