「 2つの意識 ~ 松本 さやか 個展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2017.02.14~02.19【 KUNST ARZT 】

会場にいらした女性に説明する岡本さんの話を小耳に。
なんでも、先生は山以外のものを表現させたがったようですが、
頑として山しか描(えが)かなかったという松本さん。
結構頑固、いやこれはもう松本アイコンです。

山を題材とする作品はそれこそ山ほどありますが、
ただただ稜線を刻み込み、
そこから見る者にまるでドローンの映像から
一切の要素を削ぎ取ってみせるような大胆な構図、
山々の存在をミニマルな線で表現することによって
孤高のイメージが定着されていきます。
松本さん自身の山への憧憬や畏怖が込められた傑作です。
そして作品づくりを通じて「長く向き合う=刻んでいく銅」という
あくまでツールである存在を改めて考える時、
結果として紙に刷られたものと、それを生み出した版との相関性を、
版を作品として提示するということで着地点を見いだします。
しかし、タイトルに込められたものは松本さんの矛盾と葛藤でもあります。
想像の中の山々は勿論登ることはできない、
つまり未行為な部分を現実的な制作の上での版と己の対峙を通して
完結させようとしているのではないか、と。そんな風に感じました。
さて、松本さんはどこへ向かうのでしょう。
それも含めて今後が楽しみな作家さんです。

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