発作的超個人的アートフェス…「佐川好弘展 FUJI ART FESTIVAL '09」

Category : 現代美術シッタカぶり
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9月1日→9月6日【GALLERY はねうさぎ】

2009年6月7日の元小学校での企画展で、小さな体育館に展示されていた
佐川氏の作品に救われた思いがしたことが、なんだか懐かしい気さえする晩夏な日。
再び、あの作品に会えて、年甲斐もなく、やっぱ、これっスね!と
つぶやきたくなる今回の個展。なぜか好きですねぇ。

その時の“書き散らかし”にもあるが
小学校の声なき力に、ことごとく負けていた他の作品の中で
唯一、開き直りとも思えるほどに“ハジケて”いたのが
佐川氏の作品「青春タイムレター」だった。
実際、観客にとっては記念写真としての“具”にされた感もなきにしもあらずの人気ぶりで
この辺から現代アートへのドアノブを回した人はとてもラッキーだと思う。

この人は自分のアイコンを持っている。
それは強力な武器になる。ただし若いうちだけだが…。
だから彼にはどんどん“イッて”欲しいと願うばかりだ。
他人に四の五の言わさず、己の道をひたすら“吹き出して”欲しい。

ギャラリーオーナーが縁あって、先の小学校の彼の作品を見て
ご自分のギャラリーでの個展を企画、
今回の「予想を超える」(実際は携わった人たちも含めてだが)
「ひとりアートフェス」を実行してしまった彼に
うれしい悲鳴をあげられた様子であった。

「解キ放テ」と彫刻された“吹き出し文字”(これこそ彼のアイコン)をリュックに装着、
なんと突然、富士登山に挑んだのである。
会場ではその登頂の様子を克明にVTRとして放映し、さらに現場写真をも展示。
上から下まで、およそ“天下”の富士登山に似つかわしくない軽装。
そんな無謀な発作的な試み(良い子はマネしない方がいい)に
おおげさでなく、僕は胸が熱くなった。(そんな自分も変か)
写真に映る彼は、登山慣れした善男善女たちの目にどう映ったであろうか。
彼の作ったオブジェもさることながら、
それはオブジェとして会場に置かれた瞬間、現在進行形ではなくなり、
“過去”に作った作品となる。
想定内の反応というものも意識しているはずである。
しかし、作品を身につけて「行動する」ことは、
新しい作品と言えるほどの意味性を持つのだ。

かれが発作的登山から得たイメージは確かにオブジェとして
彼らしい“想定内”のアートとして展示されてはいるが、
ここではそれすらも霞んで見える。

富士登山は五合目からでも、ゆうに5,6時間かかる。
奇しくも愚息が先日、ほぼ発作的に富士登山を友達と計画。
憔悴しきって帰ってきた。
街歩きのスニーカーに普段着で行った富士山はやはり甘くなかったようだ。

会場に置かれたまるで遺品(?)のような作品に
ある種の感慨を覚えるのは僕だけであろうか。
富士の大気に触れた「解キ放テ」は
大仕事という既成事実をみやげに
なんだかとても貫禄がついたようで、頼もしかった。

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