「 Worldlines for an Old Capital ~ シュヴァーブ・トム 」
Category : 現代美術シッタカぶり

2017.05.09~05.14【 アートスペース虹 】
トムさんの個展レビューは3回目ですが
毎回かなりな変化球で驚かされるのですが、
共通しているのは写真(技術)を媒介しながら、
独特の方法でヒューマニスティックに表現していることです。
人が居る、生きている空間と時間を巧みな構成で切り取り、
言うなれば“人間臭さ=機微”のある作品に仕上げています。
ラインスキャンシリーズの今回は、
作家手製のカメラで15秒~45秒シャッターを開けっ放しで撮影された作品で、
垂れていく色彩、街を行き交う人々、風に揺れる桜などを対象に
緻密に編集しプリントアウトされたものです。
しかしこれはあくまで展示用であり、
作品は和紙にプリントされたものとか。
それにしても驚くのは薄くスライスされた時間に伴う対象が
ゆっくりと流れるように集積していくさまのなんと美しいこと。
見た事も無い光景が目の前に迫ります。








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