ライトメタル・インスタレーション?…「三家俊彦 still river」

Category : 現代美術シッタカぶり
三家3

三家4

9月5日→10月10日【Kodama Gallery】

このギャラリーを訪ねること2回、
いずれも行き当たらず断念して帰ったという苦い思い出がある。
ギャラリーの存在を示すサインらしきものは無いと言ってよい。
白いとんでもなく大きなシャッター、その横の鉄の扉が入り口。
おそらく京都のギャラリーの中では屈指の広さを持つ。(だろう)
大概の大物は搬入可能だ。
鉄工所跡のようで天井も高く、小品は空気に押しつぶされそうになる。
Kodama Gallery Projectを企画し、
関西を拠点とする若手アーティストを
積極的に紹介することに取り組んでいるという。

さて三家氏の作品。
ギャラリーの二階の床を占めるのは
なんと何百というアルミフォイル騎士団。
遠目に見るとほとんど形はわからない。
それぞれが反射し合い、ハレーションを起こして輪郭が掴めない。
至近距離に寄ってみると、そのディテールの細かさに驚く。
馬に乗って槍を構える騎士も居れば、
ゲームキャラにあるようなモンスターにまたがっての
勇壮な戦士然としたもの、歩兵のようなものと実に多彩である。
芯のようなものは無く、全て単なるアルミフォイルだけでできている。
この数には圧倒される、がどう感じるかをコメントするとなるとこれが難しい。
インスタレーションというにはあまりに「さぁ、どうや!」というスタンス。
面白いのだ。だがどこがどうと言われても困る。
でもこの発想は痛快だ。
騎士団をアルミフォイルにする“魔法”をかけてしまった当事者になった気分だ。

三家1

三家2

壁にあるのがステンレス板を削り、また白く塗った“絵画”作品。
これがなんとも味わいのある、風情のある景色を醸し出してくれる。
これも三家氏発案の手法なのか。
ステンレスだから、この深みある趣きが出せたのに違いない。
光らせない部分とそうでない部分との絶妙な対比。
全く新しく、かつ豊かな表情の素材と手法は
一枚の墨絵を見るような深い錯覚に陥る。
ステンレスの持つクールな手触りはそこには無く、
或る作為をもって生まれ変わったステンレスがそこにある。

タイトルの「still river」は
ステンレススチールのsteelとかけたものなのだろうか。













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