キュートなアナログ曲線…「ZAnPon Exhibition -Re born-」

Category : 現代美術シッタカぶり
chat beans
「chat beans」2009年 ボールペン、色鉛筆、紙

10月10日→10月31日【イムラアートギャラリー】

企業が“可愛いプロダクトたち”に
どうやってセンスのいい服を着させたらよいのか、
誰がその服を作り、選び、コーディネートするのかを考える。
そのもの自体の付加価値は勿論のこと、
企業そのものの理解とセンスが問われる一つの指針ともなり
強いては購買力に結びつく企業にとっても大切な“仕事”だ。

ZAnPon氏が様々な媒体を通じて発信する作品は
IT、銀行、教育、音楽、衣料と多岐にわたり、
品を変え、形を変えてもそのテイストが
なお魅力的で“そそられる”という証拠をスマートに突きつける。
活き活きとした印象が第一なのは勿論のこと、
同時にどれほどにスタイリッシュであるかが大きな鍵となる。
彼の描く宇宙は、とてもドリーミィでファンキー、そして音楽的だ。
ベタに言えば“ハートを掴んで”いるのである。
プロフィールに「2004年1月から絵を描きはじめる」とある。
面白い記述だ。
この辺になんとも“潔い動機”が感じられて興味深い。
それにしても、この誰にも何にも似ていない独自性はどこから来るのだろう。

若い筋力はレーザービームのように直線的にアートの矢を射る。
だから優れて気持ちよくパワフルな表現方法を編み出すのだ。

ためらいのない奔放な線。
とらわれることのない明るい色。
自らのうねりにゆだねて、動く手。
ここにあるのは一見無計画な“成り行き”に思えるが
現代アートと一括りに呼ばれるものにどれほど多いか。
自分自身が感じる要求を“野放し”にすることで、こんなにも自由で大胆で、
しかし繊細でなめらかな表情が生まれることに、ただただ羨むしかない。

ボールペンと色鉛筆。
これが画材と聞いてイメージする作風は?

原画を見て驚嘆するのは色の“のせ方”の“優しさ”である。
誰がこれを色鉛筆で塗ったと想像できるだろう。

VAIOや携帯の外装にデザインされたものが
マウスのクリックやワコムで成されたものではないという事実。
描かれる対象が「とってもデジタル」なのに
ここにあるのは「クールでキュートなアナログ」なのだ。

「一人でも多くの人がHAPPYになれることを願って…」
寵児は、とても優しい青年である。


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