思い起させるカタチ…「Red Game 佐藤 忠 展」

Category : 現代美術シッタカぶり
Image050.jpg

Image051.jpg

Image053.jpg

Image052.jpg

11月17日→11月29日【ギャラリー揺】

銀閣寺のほど近く、閑静な住宅地にあるギャラリーは
作品とスペースとの静かな対話が聞こえてくるような
とても贅沢な空間だ。

作品のファイルを拝見して
佐藤氏の特徴的な造形志向を
僕なりに一言で例えるとするならば
“或る機能を持ち得る予兆”をはらんでいること。
それはとても部分的(パーツ)である。
錆によって覆われた鉄の彫刻からは
寡黙だが、確固とした存在感を主張している。
積み木のようなゴロンとした“体躯”は
お互いに波動し、リズムを刻む。
柱を取り巻くように置かれた
かなり大掛かりな作品もあり、
室内空間をすっかり“自分のもの”にしている。

初の関西での個展、しかも京都での
佐藤氏の新作はこのギャラリー空間を考慮したもの。
京都→インスピレーションを受けたのが“赤”。
ステンレスの枠と、初の素材であるというスポンジとの相性は
僕の目にさらなる“機能性”を意識させる。
この不思議な形は、しかし2006年に発表された
スモール・ストラクチャーシリーズの進化形であった。
そして先に述べた鉄彫刻の延長線上にあることは明白だ。
見方を変えれば、燭台のようにも美容機器のようにも
キッチン用品のようにも見えるこれらは
観る側に強制的に“意味性”を探らせるという
面白い現象を生み出す。

壁に掛けられた作品から聞こえる一定のリズムが
凛とした姿とツンとすました表情を与える。
工業的でもあり、
見ようによってはアールヌーヴォーをもイメージさせる。

一畳分の畳を取り去った後に
びっしりと行儀よくひしめく赤いスポンジ。
アクセントのステンレスの輪との対比が面白い。
過去のどの作品にも無かった柔軟な
ユーモラスなインスタレーションとなっている。

ホワイトキューブでの展示とはひと味違う
ここならではのシチュエーションにマッチした
とても“スタイリッシュな”個展となった。


スポンサーサイト

Comment

非公開コメント

58カ国語に翻訳
English
お越しいただきありがとうございます

den

………………………………………
アート・ドキュメント・ブック・
ミュージック・演劇・ダンス・
朗読・時事・ひがみ・そねみ・
やっかみ・おせっかい…
などなどシッタカぶって書きちらかしては
自己嫌悪な日々をゆらゆらと
過ごしております。
「シッタカブリアンの午睡」
「デラシネ光合成」をこのたび一本化。
言いたがり、やりたがり、ノリたがりな
のんのんとしたブログにお越しいただき
ありがとうございます。
………………………………………

ここから、また…
最近の書き散らかし…
こんなこと書いてます
こちらへもどうぞ!