長谷川 泰子 展 ~ 植物日記
Category : 現代美術シッタカぶり
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2018.06.19~06.24
【 同時代ギャラリー 】
「もう、飽きちゃった」
この作風の変わり様に
おそらく耳タコであろう
質問へ開口一番のフレーズ。
長谷川さんと言えば
僕などは
「男性たちと園庭」という
印象が強い。
どこか暗喩めいた
表現と
清潔感漂う画風に
やはり
何かを見つけようと
していたのかも
知れない。
「あの白い帽子を
また描くのかと
思ったら
やんなっちゃった」
長谷川さんの
魅力は
何と言っても
飄々とした
お人柄にある。
こういう風に
けろっと
言いのけて
にやりと笑う。
大胆な変化は
陶芸をされてから
だと言う。
「絵付けしてたら
意味のあるものを
描くのが嫌になったのね。
あれは模様として
描くじゃない。
だから
オールオーバーな
ものが描きたかったのね」
新作はどれも
少女とも女性とも
つかない
年齢不詳な
人物が
実にボタニカルな
シチュエーション
(いや、意味は込めないんだっけ)
の中で戯れている。
「今回は描いてて
とっても楽しかった」
1981年の射手座を
皮切りに
1995年の個展から
筆を置きます。
それから約20年の
インターバルを経て
虹さんで見た
長谷川さんの絵にすっかり
魅了されて
しまいました。
僕とほぼ同じ歳の
長谷川さん。
ストイックさからの
解放と
永遠に描くことに
愉悦を求める
いたずらっ子のような
面差し。
まだまだ変わるのかな。