モニターの中はミニマルな楽園…「林 勇気 展 overlap」

Category : 現代美術シッタカぶり
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↑特に子供が喜びそうな…

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↑この中で展開されているのはまさにこのカーテンをバックにしたもの!

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11月10日→11月22日【gallery neutron】

以前にも書いたが、ここはギャラリーとしては独特なロケーションにある。
ゆっくりと食事を楽しむ客と大きなガラス一枚へだてて
ホワイトキューブが一段高みにしつらえてある。

10台のipod touchの液晶画面には
それぞれの本体が置かれている場所を背景とした
ミニマルなアニメーションが展開されている。
林氏本人が様々なものを画面上に運び込み、
周囲ではこれまた様々なアイテムが飛んだり、はねたりしている。
林氏の歩き方も表情も意志も削ぎ落とした
ギクシャクとしたユーモラスなもので、かつてのゲームのような
チープな趣きが小さな画面に踊る。
が、よく見るとかなりの精度で作られていることがわかる。
小さな画面だからこそ、その精度の高さゆえに
現実と虚構を行ったり来たりできるのだと納得した。
正面に壁に投射された大きな映像は
集大成とも言えるカーニバルランドが展開されている。

この映像に登場する幾種類もの素材は
このギャラリー内部や周辺エリアに点在するアイテムを
デジカメでスケッチ、Photoshopにて、丁寧に切り取り作業を行い、
アニメーションとして構成している。
つまりギャラリー決定から、
それぞれにまつわるオリジナル素材探しが始まっていると言うわけだ。
肩が張るほどの切り抜き作業の丁寧さが
結局のところ作品全体の完成度に大きく関係する。

現実世界のパーツである素材の離合集散をアニメーション化、
ipod touchの“箱”の中の閉じ込められた別世界を覗くことで
今ここにある時間と彼が創造したバーチャル世界との
触れるか触れないかの微妙な接点を楽しむという“しかけ”なのだ。
しかも置かれているシチュエーションの中で
彼が歩き、おとぎ話のような世界が繰り広げられているから
見る側は壁際で、ソファで、階段で、コーナーで
繰り広げられているような錯覚が楽しめる。

会場に置かれた資料を見ると個展、グループ展、
映画祭への参加も相当数に上る。
国際的な映画祭での準グランプリ受賞など、精力的な活動をされており
さらに美術大学の専任講師でもある。
林氏はこの個展の搬出を待たずに東京での個展の搬入をするそうで
かなり多忙な日々の様子だ。
旬な作家の来月の大阪での展覧会も楽しみである。


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