キウチ芸術センター展 | 木内 貴志
Category : 現代美術シッタカぶり


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2018.07.27~09.09
【 京都芸術センター ギャラリー北・南 】
「あてられて…」
僕が木内さんの作品を
見る度に受け取る
飄々さと
外連味の無さ。
そして “あてられた次に訪れる”のは
「システム “される” 機微」。
何の疑問も感じずに
日々、何となく生きている中で
木内さんは
ポイッと何かを投げてくる。
その何かとは「中心」。
中心の外側には
「周囲」や「弱者」や
「その他大勢」や
その逆の
「マイノリティ」があり
「ささやかに反発する力」があり
そして、中心 ≒ 制度があり
ポピュリズムが
垣間見える。
木内さんは見事に
その核としての中心を
作品によって
相殺する。
難しいことを
難しく表現するほど
簡単なことはないのに
その難しさに
「理知的な付加価値」を
ベタベタと盛って
気が付けば
さらなる砦を築いた
裸の王様な人、
居ませんか?
作風の重さは文字通り
重宝され
丁重に扱われる。
重い作品は
おしなべて
好評なのかも知れませんね。
ギャラリー北へ
入る。
両方の壁の
「中心」に
なんでか立ってしまう
人情。
会期はまだまだあります。
何度も来て
今日の「中心観」を
上書きしてみるのも
一興と。








