さんざめき、踊る彩と線…「福西 数身 展 Naturally」

Category : 現代美術シッタカぶり
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↑個人的には一番好き

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12月15日→12月23日
2010年1月12日→1月16日【galerie 16】

今年最終の展覧会であり、年初の展覧会である。
福西氏の作品は会期中、何度見ても
違う印象をお持ち帰りできそうな“お得”な個展である。
作家には失礼かも知れぬが…。

作風は一貫しているようで、そうでない。
あるシリーズ(こちらが勝手にそう思い込んでいるにすぎないか)などは
陶器の釉薬が垂れたような、茶碗の顔に近いものを感じるが
いかがだろうか。
ただ見ようによっては滝からの際限なく落ちる水の塊のようにも
甘いパンの表面のようにも見える。
テクスチュアが際立つこれらの作品は
さまざまなイメージを強く喚起させる。

もうひとつ印象的なのは
そのカリグラフィックの要素の強い画風の何点かである。
以前の作品もサイトなどで拝見するに
絵の具の物理的な“動線”が偶然の出会いの中で
見事に画面を構成している。
とてもアグレッシヴでありながらサラッとした質感を漂わす。
カンバスの表層を自由に動き回る線や色は
それ自体が強い意志を放つ。
意味不明の、しかし文字らしき“蠢き”が
遊び回っているような自由さ。
この“サラッと感”、もっと言えば“シャバシャバ”した
とても水分量の多い仕上がりは
“固辞”の対局にある“なすがまま”的な
とらわれない楽しさに満ちている。

ほの暗い和室にかかっていたら似合いそうなブルーラインの二枚。
書のような緩急のある線は今にも動きそうでありながら
どっしりとした落ち着きも同時に感じる。

過去の色合いからすると、とてもパステルに変化しているが
それが一種の安定感、安心感を作っているのかも知れない。
油彩とアクリルのマッチングは
それぞれの特性を互いに活かし、より立体的な
伸び伸びとした画風を作るのに成功している。


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