覇気がそのタービンを回す…「e・e・g・o 0016 笹田 靖人展」

Category : 現代美術シッタカぶり
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1月22日→2月10日【大雅堂 1F展示室】

早熟な作家である。
中学時代に読売国際漫画大賞ジュニア部門で優秀賞を受賞、
高校時代にすでに初個展。
プロフィールの趣味に「話すこと」とある。
なるほどお会いしての第一印象は熱く静かに語る青年、といった感じ。

今、旬の人なのだなぁという活力に満ちた作家。
知的なマスクと理路整然とした語り口は
おそらくは中高通じて
アタマひとつ抜けたポジションにいらした方なのではなかったかと察する。
ところが実際のところ、美術での教師の“不理解”が
結果的に学校へは依存しないという独自性を打ち出したわけである。
美術教師があまねくアートに通じているわけでもないのはわかるが
創作行為というものへの理解度が極度に低く、
スケッチした絵の裏に「描いた理由」を書かせるような愚行を
何くわぬ顔で指示したりする。情けない話である。

さて笹田氏のテーマは「エンジン」。
それは彼なりの「起動・駆動」への
明確なアイコンである。
或るアート誌を見て、表2にあった一枚のモノクロ細密画がどうやら
僕のファイルに入ったようで、その記憶が今回の個展と密に繋がった。
ボールペンで描かれたそれは
濃い陰影そのものも“律儀”に線の集まりで作られたもの。
決して面を塗るなどという小賢しいことはしない。
愚直なまでに細密である。
かすれた線はボールペンの先をわずかに“破壊”しながら描く。

何が生命を動かすのか…
その正体はエンジンとさほど変わらないのかも知れない。
或る細菌の繁殖のプロセスが、東京の地下鉄網と重なるのは
どこかに「動く・広がる」ことの普遍性が潜んでいるようでならない。
これは科学であるから説明できない動きなど無いのだろう。

彼もまた常に動き続けている作家である。
中学生の時からポートフォリオを持って駆け回っていたというから
げに恐ろしき行動力である。
そんな覇気が画面からメラメラと立ち上る繊細で確信に満ちた絵であった。

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Comment

展覧会見に来てくださりありがとうございました。楽しみにしていたブログ読ませて頂きました。お話させて頂いた事が事細かく書かれていて、これからの私の作品制作の励みになります。またお会いできる事を楽しみにしています。

to YASUTO SAWADAさま

いろいろとお話伺って
なるほど作家さんの思いは
ここにあるのかと改めて再認識しました。
愚直などと失礼な表現をしましたが
まさにこれなくして芸術は有り得ません。
全てはそこから始まり、そこに帰結します。
今後のご活躍、見させていただきます。
ありがとうございました!
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