彫刻家の視座を視る…「寺澤 映美 展 Experimenting」

Category : 現代美術シッタカぶり
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↑このアングルで撮る。スケール感が曖昧になる面白さを発見。

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2月2日→2月14日【GALLERY はねうさぎ room2】

そこに造形物が“置かれる”ことについて、
おそらく彫刻家ほど神経質な人は居まい。
彫刻は言うまでもなく、創造の賜物であるが、
同時に環境でもある。
これが彫刻家をして正に
冥利に尽きるポイントなのかも知れない。

寺澤氏が語るように、最も重要なのは
認識されるか、否かということ。
そこにある作品は空気を押しのけて鎮座する。
あるいは組み合い、絡み合う。

会場にはやや窮屈そうに矩形が交錯した
オブジェが置かれている。
周りをうろうろする僕の足元が映り、
その向こうの作家自身も映り、
窓や壁が、当たり前のように作品に映り込む。
屋外に置けば、斜めの角度には空が
下向きの面には草が、行き過ぎる時間そのものが
映り込むであろう。
20年以上もステンレスを素材に彫刻し続ける作家は
「立体はものとしての存在に止まらず、
現空間そのものの物語である」と語る。

正立方体をリンゴに見立てるならば
これは彫刻家の視座という、切れるナイフで
剥いた皮なのである。
皮によってその実態を立ち上がらせる力は
そのまま作品力である。
ステンレスは自らに映る現実を跳ね返しながら
その存在を明らかにする。
またその存在を更に際立たせているのが
光を一度吸い取ってから再び放つように
床面に映る影である。
立方体の究極の要素を抽出してそこに置く。
板をジョイントする磨き上げられたボルトは
まるで乳首か目か口か…。

一見無愛想に見えるそれは
しかし理路整然とした佇まいが魅力的な
クールな男前であった。

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