横たわる境界線は五線譜…「三宅翔子 個展  INSIDE-OUTSIDE」

Category : 現代美術シッタカぶり
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3月16日→3月21日【GALLERY はねうさぎ room1】

珍しく4つの個展が一同に会しているために
パーテーションで仕切ったやや狭い会場での個展。

板に木片を接着、石膏を塗りあげて
まるで手づくりチョコのようなテクスチャーの上から
アクリル絵の具で幾層に着色、
さらに黒を全体にかけて鉛筆で光を“取込んだ”作品。
所々に下層の色が見え、この作品を重厚な印象にしている。
もう一枚は木片を板に貼付けたものの上に
大量のブラックのアクリル絵の具で、これも色を“置き”、
鉛筆で仕上げたもの。
どことなく殺伐とした印象と光の加減によって表情を変える
「黒」であって「黒」でない「黒」。

男性的な二枚の作品と対象的な
4つの小品に目がいく。

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このような“ちっちゃな世界”は
実は完結に導くことが難しい。
そこに独自の世界観を創りあげるには
“虫の目”が必要だからである。
行き過ぎても無さ過ぎても台無しになる
この手の平に乗るような作品は
些細なさじ加減がチャームポイント。
地図のポイントのような、
あるいは等高線のように重なった釘の頭は
デリケートな位置関係を保ちつつ、
それぞれに干渉し、小さなざわめきをもたらす。
普通の釘をこれほどにもチャーミングにさせてしまうのは
釘の“用”を意識せずに、そのフォルムだけに実態を見いだせる
女性特有とも言うべきの感覚なのか。
小さくても決して軽くならない巧妙さ。

会場には作風の異なる4つの群があるが
「何でも思いついたことを形にしたい」ご本人の現在の志向性を
強く伺わせる個展である。

タイトルである「内と外」とは
作り手としての自分と
観る側としての自分とを分けるボーダーライン、
または主観と客観の狭間にいる
揺れ動く作家自身を投影しているのかも。
それが“溶け合う”時、また新しい作品と出会えることだろう。


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