朽ちた中の静かなる秩序…「Unformed  カタチナキカタチ 荒木志華乃 展」

Category : 現代美術シッタカぶり
CIMG1354.jpg

4月6日→4月25日【Gallery SUGATA】

ギャラリー「SUGATA」を併設する
菓子ブランド「然花抄院(長崎堂)」の
アートディレクターであり、
数々の受賞歴を持つ荒木氏の個展。
正にデザイナーとしては最前線にいる方。
企業イメージとしての、
あるいは市場を見据えた企業戦略として
デザインが到達すべき目的や効果を明確に持っておられる方だけに
タイトルの「Unformed」とは気になる。
デザインは出発であり、結果である、と
吹けば飛ぶよなグラフィックデザイナーの僕は思う。
一度カタチからの決別を表した展示会とはいえ、
そこはデザイナーでありプランナーであり、コンサルタントである。
常に作り手の観念の具現化という不確かなテーマで
展開する現代美術的な観点は、この際とっぱらった方がいいのかも知れない。

CIMG1345.jpg CIMG1348.jpg

CIMG1358.jpg

CIMG1352.jpg


様々な荒木氏の作品(僕は製品という名の作品と解釈する)
に見られる独自性は当然市場を十分に意識したものであり、
女性層をターゲットに展開してきた仕事の成果である。

多分に、というか濃厚なデザイナーとしての職性が
日常を占めておられる荒木氏にあっては
今回の展覧会におけるコンセプトとは
そのデザイナーの作為的なものの排除、
言い換えれば作品がデザインされたものでないというところから
始まっている。
実際に会場に伺って、女性的な洗練されたテイストと
男っぽい部分との調和がとれた印象を受けた。

書におけるセンスはこれはもう天性のもの。
この方は何を書かせても「絵心」が筆先からしたたり落ちる。
書の見せ方に演出が無いといえば嘘になろうが
そのギリギリの線で留め置くところに
タイトルの「カタチナキカタチ」を見る思いがする。
作品の端々に作家の自由な遊び心や戯れが現れる。

この展覧会そのものは作家の自由度がかなり高いもの。
しかしそこにある静かな秩序が感じられる。
そこにはホワイトキューブには無い
季節や集う人が背景となって視覚化され、空間構成されていることが
大きく関係しているからではないだろうか。
ギャラリーの“面差し”とでも言うか…。

ギャラリー「SUGATA」はSUGATA運営委員会によって
募集した作家の作品、展示内容を審査検討し
個展・企画展の機会を提供し、作家をバックアップすると
実に明快な主旨の元で運営されている。
これからもこの居心地のよい環境で
素晴らしい作品に出会えることを楽しみにしている。


にほんブログ村 美術ブログ 現代美術へ
にほんブログ村 美術ブログ 美術鑑賞・評論へ


人気ブログランキングへ

↑クリックくれたらうれいしいな♪


スポンサーサイト

Comment

あらきさん

久々にお会いできました
情報ありがとうゴザイマス。

それにしてもバブリーな時代のショップそのままの展開で


デザインの力、すごいなーと

「家・IE」展、後半、gallerymorningkyotoへも、またぜひ
非公開コメント

58カ国語に翻訳
English
お越しいただきありがとうございます

den

………………………………………
アート・ドキュメント・ブック・
ミュージック・演劇・ダンス・
朗読・時事・ひがみ・そねみ・
やっかみ・おせっかい…
などなどシッタカぶって書きちらかしては
自己嫌悪な日々をゆらゆらと
過ごしております。
「シッタカブリアンの午睡」
「デラシネ光合成」をこのたび一本化。
言いたがり、やりたがり、ノリたがりな
のんのんとしたブログにお越しいただき
ありがとうございます。
………………………………………

ここから、また…
最近の書き散らかし…
こんなこと書いてます
こちらへもどうぞ!