薄暗闇の光子抄…「 photino 塚本 晴香 展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
8月31日→9月5日【立体ギャラリー射手座】

“鍛えられた鑑賞力”。
素のままで、直感で計る自分も居れば、
会場で見たままを記憶に留め置きながら
“学習”することで再鑑賞する自分っていうのも
あっていいんじゃないか、と思う。
作家が“そこ”にいきつくまでの観念的な道筋や概念、
ヒント、手立てを探る面白さというのも
また現代美術の一つの楽しみ方。
カラダで感じることが理想的といえるけれど
作品から逆算していくと、
いつの間にか“変容している”作品に行き当たり、
もう一度会場へ足を運んで観てみようという
“おいしさ”も味わえたりする。

そもそもは作家にとって“解き明かす性(さが)を
生来持つ人間”という存在そのものと
解き明かそうとすることでぼやけていくものとの
追いかけっこに着目した、と考えたい。(かなり勝手に)

作家のプロフィールとともに書かれた「趣旨」を
解きほどこうとすればするほど作品から乖離していくような気がして
(実は一番苦手なジャンルなのだが)この辺でやめた。
しかし、仮定→証明→結論(めいたもの)へのあくなき追求が
この世界を面白くしていることも、深くしていることも事実である。

光子。
みつこ、ではない。こうし、である。
これは「微細次元」の話になってきて、
そこから始めるとこの回だけでは終りそうもないので
かいつまむと(難しい話を優しく説明して欲しいというのが
一番難しいとよく言われるし、優しく言われても…わからない)
つまり「世界の最小単位はひものゆらぎである」という
趣旨の一行目にあるセンテンスに
作家が“惹かれた”部分が隠されているわけだ。
先の「解き明かし体質」を持つ人間の
ちっぽけな存在に比べて何と世界は悠々と曖昧に整然と
たゆたうように在るかということ。
この辺はWikiあたりで検索していただきたいが…
確かにどんどん知りたくなる。
しかし相手はそんな人間どもの“憶測”(失礼!)など
ものともせずに、この時間と空間を仕切っているのだ。

無限大を表す8の字の形状が作品を構成する重要な要素になっている。
「ひも理論」から検索していくうちに
アインシュタインの「一般相対性論的な8の字軌道」という図を見つける。

uchu3.jpg 

でも「超ひも理論」はこの「相対性理論」を超える新しい重力理論で
あるわけだからして……もう辞めとこう。
恐るるに足らずと我ながら果敢にも理解に努めたが…。

CIMG2941.jpg

CIMG2943.jpg ←中でカサコソ動いてる…8の字虫

CIMG2945.jpg

激夏な昼下がり、暗くエアコンの効いた会場に置かれた
和紙でできた8の字あんどんの中でカサコソと“震える”8の字虫たち。
小難しい話はうっちゃって、
こんなにポップに可愛くしてしまった「ひも」たちを見よ。
釣り下がる「ひも」たちもささやかな風に揺られて
シルエットも美しいなんだかとってもチャーミングな
モビールのように見えてきた。

CIMG2936.jpg

CIMG2932.jpg

CIMG2935.jpg

↑真下からのアングル

肝心の作品について書く余裕が無くなってしまったが
おかげでいろいろ頭を動かせた。
じきに忘れるのだが…。

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Comment

はじめまして!

アーサーさん、はじめまして!
初めて記事を拝見しました。
お邪魔します。
2005年から塚本さんの作品のファンで、彼女の新作をいつも楽しみにしています。
今回は仕事の関係で足を運べず彼女の新作をみることができなかったので、アーサーさんの記事で新作を堪能できました。今までにない手法がとても新鮮で、実際にみたかったな、と改めて思いました。
アーサーさんのアートに対する視点も興味深く読ませていただきました。
また閲覧しに来ます!

ヒモ理論・・・??

難しい話はよくわかりませんが、塚本さんの作品はずっと見ていてなぜか飽きませんよね!
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