コケティッシュ&キュートな邂逅…「 a little CRAZY CLASSICS 川島慶樹 展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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9月7日→9月19日【gallery morning kyoto】

その立ち姿に、
一瞬こちらが見透かされているような気持ちになるのはなぜか。
全体から漂う飄々とした雰囲気は
やがて一抹のユーモアをたたえ始める。

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ローズウッドとポリエチレンの出会いは確かに劇的だ。
石、木、鉄、ブロンズなどを使い彫刻を作り続けてきた作家は
2002年頃からポリエチレン単体での彫刻を4年間続ける。
素材としてポリエチレンを選択することの彫刻家としての
素材の意味性あるいは意義とは一体何なのだろう。

現代生活に不可欠なこの素材について調べてみると
発見国であるアメリカが第二次世界大戦の戦場に投入した
ポリエチレンが、その後の世界史を大きく変える役割を果たしたことがわかる。
軽量で電気絶縁性に優れた特徴のおかげで
当時の戦争で勝因のポイントとなった新兵器「レーダー」を
潜水艦や航空機に搭載できたのである。
もしポリエチレンが発見されていなかったら…
話は大きくなる、それるで申し訳ないが、
この全くの偶然によって誕生した傑作素材の無い現実など
到底想像できまい。

ただ彫刻素材としてのポリエステルは話が違ってくる。
“縛り”もある。
つまり型に溶かし込むことようなことはできないということ。
そして研磨もできない。
素材としてのデメリットを逆発想で展開する…作家とは実に面白い…。

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↓以下は小粒でピリッと効いた小品シリーズ
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色違いの層でインゴットを作成する。
それを木素材彫刻の道具で削る。
つまり厳密に言うと削った面は小さな平面である。
その面で構成された印象は僕にとってはとてもデジタルなものだった。
一方「相方」のローズウッドは見事なまでに美しく、鈍く輝く木肌を
有機的にまるで“品”を作るように見せつける。
さて、この「化合物と自然物」との“得も言われぬ邂逅”が
この展覧会の見所である。
片や磨き込まれた木に合体されたポリエチレンは
あっけらかんと愉しく、まるで他意のない無邪気な子供のよう。
ヌメっとした肌合いに“愛想”すら感じられる。
お互いに居心地よく、相性もかなりいいと言える。

先の作家の意義についての疑問など吹き飛んでしまうほどに
痛快な彫刻はそう、
まるで“なまめかしくて、もの言う、それでいて愛くるしい”
女性のようである。

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