ふくよかでキレのいいアイアンワーク…「 志村 高弘 展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
9月14日→9月26日【GALLERY MARONIE gallery 4】

胸のすく思い。
会場に足を踏み入れた途端にストンと落ちる思い。

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↑どこから眺めてもいい景色

「鍛金」…「たんきん」と読む。
文字通り「鍛冶屋」さんのイメージ、つまり金属の板を金槌で叩いて形を作る技法。
この方の経歴も興味深いものがあるが
発表してきた展覧会の回数も相当なもの。
ご自身のブログにも今回の搬入のことが書かれているが
すでに次の展覧会に心は向かっているという
とてもアグレッシヴな作家である。
当日はなんともスタイリッシュなスーツ姿。
名刺の肩書きは「経営管理部 情報管理室 室長」である。
会社を早退して来廊とのこと。
仕事をこなし、なおかつ多作。
「アトリエに入るとほとんど母子家庭状態」と笑う顔になんとも言えない優しさが漂う。


このギャラリーの体積と作品の大きさのバランス、作品の数、
置き方、照明(作家は照明会社にお勤めされているのが納得)
どれをとっても先に書いた胸のすく出来映え。
職業としてデザインをされていた頃は金工作家との「創意」の狭間にあって
非常に苦しかったと語る。
どちらも“落としどころ”つまりアプローチの仕方が違うことで
ある種のジレンマに陥るのだと思う。
情報システムというITの部門での仕事はとてもクリエイティブだと言う。
職とアートがモビールのようにうまく均衡しているのだろう。
だから展示の方法にご自身のセンスと
視線を迎え入れるポスピタリティを感じる。
プロの仕事だ。

鉄板を腐食させてストックする。
今回はかなり年季の入った材料で作った。
叩いて片側を作り、全くの勘で反対側を作る。
そして貼り合わせる。
その根気のいる作業ゆえか、作品はどれもまったりと
作家同様に優しい表情をしている。
後ほど紹介する作家のサイトでの
過去の作品を見ると、そのギミック感にあふれた“男子系”ニュアンスが
ふんだんに楽しめる。
どれも実物を見たくなる。

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どのフォルムも癖がありそうで素直。愚直なほどに、と呼んでもいい。
しかし前に立って眺めてみると実にふくよかだ。
さらにキレがある。
これが総じて全体を高い水準に引き上げている。
作品が“しゃべり”かけてくるのだ。
いつまでも見ていたい、手元に置いておきたい、そんな気持ちにさせる。
幸福な作品というものに出会う喜びがある。
いいものを見たという満足感がある。

さて後はサイトをゆるりと散策されたし…

http://www.geocities.co.jp/taka_46ra/index.html

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