永遠のジャコ。

Category : MUSIC
じゃこ

今日はジャコ・パストリアスの命日。
一枚を挙げるとなると僕はこの初リーダー作。
35歳という若さで逝ってしまった音楽界の財産。
このアルバムは25歳時のもの。
恐ろしき才能とテクニック。
多かれ少なかれ現在のジャズ(フュージョン)ベース奏者は
マーカス・ミラーを奏法の手本や参考にしていると思うが
そのマーカス・ミラーが10代の頃にこのアルバムと出会い、
言葉も出なかったというのは有名な話。
以後マーカスはジャコ研究に明け暮れることになる。

エレクトリック・ベースの世界では
「ジャコ以前」と「ジャコ以後」とにはっきり分かれる。
こんな演奏をしたのはジャコが初めてである。

弓を目一杯引き絞った状態を「満」と言う。
この状態のまま待っていて矢を射ないことを「満を持して」と表現する。
このアルバムほどこの表現が似合うものもない。
25歳にして、ハービー・ハンコック、ランディー&マイケル・ブレッカー、
ナーラダ・マイケル・ウォルデン、ハワード・ジョンソン、ウェイン・ショーター、
レニー・ホワイト、そしてなんとサム&デイヴまで参加するという
驚愕の環境は自らの才能が培った結果だ。
臆せずにバリバリイキまくるジャコもたいしたもの。

僕は愛車のニックネームを「Donna Lee」にしている。
子供じみたことだがその響きが好きでつけた。
これはチャーリー・パーカーの有名なビ・バップ全開の
全身これアドリブの応酬といった曲。
アルバム1曲目のコンガとベースのみのこの曲にまずブッとぶ。
ライアン・カイザーのトランペットとスネアだけの同曲も好きだが
ジャコの超高速パッセージは何回聴いても鳥肌ものだ。
速弾きというのはロックの世界でも80年代から急速に広まり、
速い=上手い=エラいみたいな流れがあったが
要は「歌って」いるかどうかの問題であって
そこが欠けた演奏はただの“曲芸”だ。
ジャコは実に気持ちよく“自分だけの言葉で”歌うのである。

生前の「自分だけがベーシストだ」の一見傲慢に聞こえる発言も誰もが納得するだろう。
ジャコといえば、恋人でもあったジョニ・ミッチェルの
ライブアルバム「Shadows & Light」にも
ドン・アライアス、マイケル・ブレッカー、パット・メセニー、ライル・メイズという素晴らしいメンバーと共に
キレもコクもあるジャコサウンドが楽しめる。

そうそう、ジョニの「ミンガス」もおすすめ。

今日は終日ジャコ・デーにしよう。
今晩の酒のアテ?
勿論、じゃこである。




↑これはVictor Wooten + Steve Baileyバージョンの「Donna Lee」こちらも唖然…

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Comment

No title

こんにちわ。
denさんの文章と思考は益々冴え渡り、
例えて言えばフェラーリ456の回転数を3000から序所に上げていき
自由自在に車がドライブするようなものだなぁと
ブログを拝見して音楽を聞かせて頂きながら思いました。
このような方がおいでなのは日本にとって最高で
子供たちが少しでもインフルエンスを受けられれば
将来すごくいい事があると思いました。
今の大学生などは日本の映画をみ、日本の音楽を聞き、
もちろんいいものはたくさんあるのですが、
洋画はどんどん吹替になるというニュースもあり、
これじゃまた鎖国でもあるのかなと思ってしまいますので
なんとかdenさんにがんばって頂きたいです。
ほんとにほんとに、よろしくお願い致します!
お元気で。
ではまた。
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