ワタシ再生(2)

Category : 浮世の「うっ!」
僕自身はコンプレックスの塊みたいな男で
卑しいところも結構ある。
おそろしく愛情に乏しい家庭環境の中で過ごした少年時代というのは
あまり振り返りたくない思い出で満たされている。
僕も多くの“親を選べない”子供の一人で
人生を“家庭”や“家族”のフィルターを通して考えることには
いい加減うんざりしてもいた。
さしたる目標もなく、結局家を出ることでしか証明できなかった
青年時代の幕開けはこれまた悲惨であった。
が、どこへ行っても仲間というのはできるもので
あの時代の特殊な「共有感」というのは捨て難い。
いわゆるヒッピー的なるものが押し寄せてきた数年後の話で
同時に強烈な異臭を放ち、大量のサブカルチャーが
猫も酌しにも襲いかかった。
皮肉なことにその入り口であった東京という都市に
辟易して、一刻も早くこの汚れた街から去らねば、と
今にして思えばただの下町育ちの洗練さのかけらもない青年が
新宿や渋谷、原宿を闊歩するロンドンブーツの連中を
後ろからねめつけていたに過ぎなかったのだが。
勇気のなさに…。

今この年齢になって、同年代とつるむ気は全くない。
団塊の言い訳や説教もたくさんだし、
子供や孫の話で一日が終るほどにやりたいことがないわけでは無い。
ただし、生活人としてはあまり優秀、いや劣等生なために
経済に汲々とした生活を送っていることはそう昔から変わらない。
元より欲が“すく”ない。
この不況は確実にライフスタイルを変える、というより蝕む。

今さらだが自分を掘り下げるのはそう悪くはない。
とことん向かい合うと、同情と憐憫とがないまぜになって
自虐的趣味も手伝ってどんどんダークになっていく。
そうしてとことん下がると後は上がるしかない仕組みになっている。
自分自身はそこまで深い沼など所有していないのである。
そう思うと突然開き直ったりする。
上昇する感じは…これも悪くない。
こんな感覚に一日何回も陥る。


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