多様性。

Category : 浮世の「うっ!」
震災とは全く関係のない話。
と最初に言っておきます。

ネットのこと。
こういう話がつい最近あったということ。

さる職場では本社のお達しにより給与明細を紙からネットへ移行すると言う。
紙は2月分の明細が最後となる、と勝手に通告している。
ついては各自ログインして、速やかに切り替えるように…
圧倒的に年配のパートが多いこの職場。
本社は誰でも今どきは携帯やパソでインターネットをしていると思っている。
ここに大きな間違いがある…ことなんか「知るか!」といった風だ。

朝礼で、50代後半、もうすぐ還暦になるという方に主任が言う。
「○○さん、もう済んだかな…あの明細の件?」
「えっ…何ですの、明細の…って?」
「書いて貼ってあるでしょう…個人個人でログインしてって!」
「ログ…何ですの、それ…」
「○○さん、インターネットせぇへんの?携帯持ってないの?」
「携帯はあるけど…」
「携帯でインターネットはしないの?」
「携帯ではしません」
「へぇ、珍しいなぁ、今時…」
こいつの童顔が一瞬、人を見下すような表情になった。

こいつはアホである。
自分がやっている事は誰でもやっていると思い込んでいる。
50代後半の人間がどれほどインターネットを利用しているか、
ということについて考えが至らない、想像力の乏しい人間だ。
いつから、今時は老若男女みんなが満遍なくネット利用者だという世の中になったんだ?
僕も携帯でネットには滅多に繋がない。
鼻からあの小さな画面に食い入るように見ている行為が嫌だし、
老眼で見にくいから…
携帯でメールする率は20%にも満たない。
単に鈍臭いから…

「どうしよう…わたし今でも公衆電話使うのに…」
彼女は哀しそうに言う。
これは果たして現代社会では、異常で変人で奇特な人間と見なされるのか。

ここで震災にちょっと触れる話。
東電では計画(輪番)停電について自社のサイトを見ろとだけ言う。
ところが繋がらない。
当然だ。
どれほどの人間が情報欲しさに
一斉にアクセスするかなんてことは…これまた「知るか!」の世界だ。
これは実際、停電になる側にとってはとても大事な情報だ。
やるの、中止だの、延期だのとフラフラしている状態も
関西から見ても「なんだ?」である。
もっと生活者寄りな親切なきめ細かい対応ができないものか…。

携帯を持たない「多様性」というのもあるし、
パソコンと縁の無い生活というのも何ら不思議ではない。
関西の現代美術コレクターとして著名なお人は
実はダンス友達だ(ごめんなさい、僕だけ勝手にそう思ってます)
ゲリラダンスの予定が知りたいというから
メルアドは、と訊くと「携帯もうやめちゃったのよぉ」と潔い返事。
なんでも最終職業が学校の校長で
日がな一日、しょうもない電話ばっかりでうんざり!
どこに居ても解放されない状態を断ち切ったと仰る。
「もしかして海に向かって捨てたりした?」と冗談で言うと
「そんなぁ、手続きがあるからね、ちゃんと辞めた」
この方、とてもマジメ。
この人に会うとうれしくなる。
少女のような方。70歳をゆうに越えている。

なんだかこちらの話もフラフラ…。
そんなこと考えてました、今。

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