彷徨(さまよ)いながらループする…「 t i c  シモフリミカコ 個展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
3月15日→3月20日【 GALLERY MARONIE gallery 3 】

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tic はチック症のこと。
自身の意志とは関係なく起きる素早く繰り返される動き。
また汚い言葉を絶えず言うような声に出るチックもある。

去年の個展で見たシモフリさんの作品は
一番落ち着く場所、というテーマでの友達たちのポートレート。
テーマに固執し過ぎたきらいがあったためか、
対象と作者の関係が今ひとつ掴みきれていない感じがした。
今回は“全くの自分”をテーマに
かかえているストレスやそのために起こる肉体的なダメージ、
あるいは何かに依存している姿や、
逃げている自分といった作者の内省的な部分をクローズアップして見せる。
セルフタイマーでなく撮っているのは友達。
つまりこれは、そこのあなたでもある、ということの示唆であろうか。
誰でも癖のひとつやふたつはあるし、
比較的気にならないものから、できればフタをしたいものまで様々。
一人になった時に堰を切ったように現れるものもあるだろう。

この全てをネガティヴに捉えることは簡単だが、
これはシモフリさんのプロフィールであり、また
写真という方法論で語った、軽妙なカミングアウトとも言える。

爪を噛む。
タバコを吸う。
酒を呑む。
ストレスから嘔吐する。
胃薬が常備薬。
これはみんなシモフリさんのループコースターである。
みんな繋がってシモフリさんになる。

亡くなった犬を忍ぶ。
カラオケに行く。
ネットサーフィンをする。
マンガの山の中に居る。
これはみんなシモフリさんの日常である。
ごくありふれた凡庸であろう一人の女性がそこに居る。
ただし全て独り…。
ここでは“つるむ”パートナーが居ないだけに
他者との関係性は見えてこない。
かといって孤独にも見えない。
かくあるべしといった主張も思想もここでは希薄だ。
見てとれるのは時間がさらさらと流れていること。
淡々と過ぎていく時間の中で
あてどなく、漂う自分が居るということ。
自身を取り巻くものや、行動や、結果に
何ら理由らしきものが見当たらない。

アナログで撮影し、リバーサルをスキャンして
プリントアウトしたこれらの写真は
格別テクニカルでもなく「特徴」や「個性」といった
差別化をあえて無視し、意識させない作りに見せる。
これもまた当世流といったところか。


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