そそる断面…「 新田 真未子 展 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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11月1日→11月6日【 galerie 16 】

毎年のように新しいパン屋がオープンする。
ところで都道府県別にみるパン消費量の2位は
ここ京都なんである。
なるほど…店の多さは言わすもがな。

そして、そんな新田さんはパンの断面に憑かれた人である。
裂いた時の生地の“あの”感触を呼び起こす作品。
とにかく展示されているものはパンの断面しかない。
訊けば2年ほど前からとのこと。
構成がとてもシンプルで、それ故に批評の隙を与えないほどに
あっけらかんとしている。
ちゃんとしているのだ。

アルシュ紙の上に、雑誌などからちぎった紙を貼っていき、
アクリル絵具で着彩、メディウムを塗る。
僕などはてっきり焦げた部分は
あらかじめストックしてあるものだとばかり思っていたが
作るたびに雑誌を広げて探すという。
そのガチンコぶりは確かにそれぞれの作品に通じている。
また「カワイイ」と一言で表してしまうには
ディテールの細かさを追えば、
緻密な構成力によって
これが試行錯誤の末の賜物であり、単純なものではないこともよくわかる。
憑かれたなら、憑かれたなりに徹底して
作り込んだという意地さえうかがえる。
愉しい意地。

観念や概念を視覚化、具体化させる過程をも一緒くたに論じて
作品を鑑賞している時間よりも説明を読む時間の方が長いというのは
正直くたびれる。
痺れるように幻惑される作品の対局に
また、こういう愉しいものがあるわけだ。
誰でもある程度は、憑かれたフォルムや色彩に沿って作品を作る。
それがたまたまパンの断面であったというのが
新田さんの只今の表現である。

ほら、やっぱりパンが食べたくなったでしょ。




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