寄り添うように包み込むように …「 井上家 Exhibition Vol.3 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2012. 07/03 → 07/08【 同時代ギャラリー コラージュ 】

共絵描き、と呼んでもよろしいでしょうか。
イノウエヒロアキさんが夫、
いのうえりつこさんが妻。
勿論それぞれがそれぞれの手法、スタイルで、創作活動をされているわけですが、
ユニットとして一枚の絵をお二人で描く時は「井上家」と名乗るわけです。
お二人のプロフィール。
蒼々たる受賞歴。精力的に絵を描いてこられたことがわかります。

むしろ狭いと言えるこのスペースにあふれていたものは
お二人のさんざめく色彩による絵ばかりではありません。
なんというのか…内包している強力な確信というか、
手を携えて共に生きているという実感というのか、
意志としての“生き方”を作品が端的に語っているというか、
うまく言えませんが一言で言い表せば「誠実なる幸福感」ですか。
もしかしたらシッタカに一番欠けている所かもしれませんな。
合作をどのように描くのか、については
臨機応変、ケースバイケースのようです。
しかし、一口で合作というけれど、
同じ絵描きとして“かぶる”部分とそうでない部分との折り合いを
どうつけているのかなぁ、などというおせっかいな心配は
寄り添うように描かれた作品を一目見れば
言うに及ばず、です。
イノウエヒロアキさんは主に人間を描かれていたようで
作品集を拝見して、もしかしたらクリムトがお好きではないかなぁ、などと
シッタカぶってみます。違ったら失礼、です。
奥様のりつこさんの画風はとてもリリカルで
雨だれのリズムのように軽やかで愉しい雰囲気に満ちています。

今回で3回目という「井上家」展。
夫婦とは言うまでもなく他人であり、
もしかしたら最初に他人との濃密な関係を築く機会が
結婚なのかもしれません。
同じ画家としての境遇を経てパートナーとなる、ということは
結婚生活27年の僕でも、いまだ想像できませんが
ここで簡単に文章にしてしまうほど生易しいことではないでしょう。
それぞれが絵を描くという行為そのものに
アイデンティティをもって生きているわけですから、
互いの繊細なバイオリズムを
それぞれが認識しながら、そしてここが肝心なのですが
互いにリスペクトしながら、さらなる画家人生を歩むわけです。
会場を温かな空気で満たすもう一つは
奥様の大きなお腹です。
臨月のお腹をかかえてこの個展に臨む奥様にとってもまた
思い出深い展覧会になったことと思います。

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掲載の写真についてはご本人の許可を得て
可能な限りの範囲で撮らせていただきました。
(不届きな応用や心ない借用の心配をされるのはもっともです)
もっと“間近”で見たい方には
井上家のサイト→ http://painter.33hp.net/ をご覧ください。

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