ひとひらの紙からの奔放な風圧 …「 柴田 主馬 " Open up the space " 」

Category : 現代美術シッタカぶり
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2012. 06/15 → 07/21【 MORI YU GALLERY KYOTO 】

もうすでに次の個展が始まっているこのギャラリーの
前の個展の紹介で誠に恐縮。
アップしようしようと思って、この運びになってしまった。

「私は鑑賞者と場所の間に空間を生成する『種』のような作品を描きたい」

気持ちのよい作者のコメントはそのまま勢いのあるストロークが
ガシッガシッと画面を走る画風を表している。
まるで3Dのように眼前に迫ってくる色彩とエッジ。
この抽象の中にわずかに微かに見える具象な景色はスピード感に溢れ、
確かに鑑賞者と場所の間に新しい空間を作った。
線は放射することで、その線そのものに力が与えられ、
鑑賞者に強烈な「異相なる風景」を認識させる。
線と線が作り上げる壁はある種の風圧で画面を押し出し、
踊る様な色彩と大胆な筆使いには爽快感すら感じる。
この絵の魅力は何だと問われたら、
迷い無く、“四の五の”言わせない、小理屈をこねない、
そして“おもねる”ことのない清々しさだとシッタカなら答えるだろう。
額装を施されない18点の作品。
作家の判断は正しい。
周囲を堅い枠で限定してしまえないほどにこれらの絵は自由なのである。
作家によって純化した景色は縦横無尽に走る線と面によって
この面積を軽く飛び越えてしまっている。
よくよく見れば、ちょっと“魔が差した”くらいでは
こういう風なものは描けないと思う。
この絵がいいのは作家の観念だけで構成されたような
嘘臭さがないこと。
この潔さはそのまま作家の自信に繋がっているような気がしてならない。
画材はアクリルだが、一般的にはこのような使い方をしないのではないか。
かと言って油で同じものを描いても重たくなるだけで
シャープさに欠けるかも知れない。
とても現代的と言える作品であるけれど、
そこに秘めた「カッコ良さ」はうまくは言えないけれど、普遍的だと思う。
やはり作家が「線」に込めた思いの「気っ風(きっぷ)の良さ」から来るものだろう。
一方でその奔放さは実は緻密な構成力によって
作家の中で法則されているのかも知れない。
今後がとても楽しみだ。

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