旅の重さ。

Category : 追悼…
拓郎の歌。
四国。お遍路。
2000人から(今だったらケタが違うだろうが)選ばれた
高橋洋子のなんと、のびやかで美しいこと!
1972年。
今で言う「自分探しの旅」に出る女の子。
待ち受ける現実に立ちはだかりながらも健気に生きる彼女。
裏切られるものも受け入れるものも
全てに関わることの何と、うざったいことよ。
何だかアンニュイとエキセントリックが
ないまぜになって、それを美しいと誤解しながら
僕たちは大きくなっていったような気さえする。
大人というもうこれ以上化け物にしてはいけない生き物たちを
野ざらしにしている今という時に怒り、のたうちまわった頃。

とことんな田舎は都会者の存在をも
見えないレイヤーの中に閉じ込めてしまう。
今はそこそこの田舎町もメディアのおかげで
そこそこ都会風。

ワケアリの男女が織りなす津軽の生活。
無彩色の荒れた海。
斉藤真一の哀しく暗く、しかしそこに救いがあるかのような絵。
前編に鳴り響く震えるような津軽三味線の音色。
東京もその他のどんな街にもさして変わらない
それぞれの“刹那”がある。
72年、73年と立て続けて秀作を放った斉藤耕一監督。
28日に80歳で逝った。

残る名画を作ることのできる人は
実は一握り。

日本映画が好調なのも束の間。
理屈で見なくとも、どんと正攻法で
向かう映画が作られなくなって久しい。

合掌。

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