娘へ。

Category : 浮世の「うっ!」
式の2日前、娘の友達から二次会でのサプライズで
花嫁の父よりの手紙を披露したいとの電話。
さぁ、困った…
娘との関わりは彼女が自立してからの方が
うまくいき、それ以前はむしろクールなフリをしていた。
直筆でとのこと…それはそうだろうな。
テキストソフトで打ったものなど
大事にとっておく気持ちにもなれない。
まだメールの方がマシというもの…。
以下はその原文。

麻菜へ

初めてお前の親になった時、お父さんはとても頼りなかった。
外出はしないようにと言われていたにもかかわらず
飲みに出た夜にお母さんが破水。
病院に行っています、の置き手紙を見て
あわてて病院に連絡すると「今は来なくても結構です」の婦長さんの冷たい声。
長い時間かけて産まれたお前の泣き声を聞いたあの時。
これが何回目かのお父さんの人生の節目だった。

休日には、しつこいくらいにお前を連れて回った。
公園デビューもお父さんの方が先だった。

全く手がかからない子供の頃のお前。
物をねだることもなかった頃のお前。
「かわいい男の子」とよく言われた頃のお前。
傘を広げたままバスに乗ろうとしてた頃のお前。
スーパーの袋の底に両足を入れる穴を開けてはき、
「水着!」と笑っていた頃のお前。
怒って押し入れに入れて鍵閉めたら
「助けてぇ!」と大声で叫んだので近所の手前しかたなく開けた、そんな頃のお前。
卒業後の進路のことで家族の中で完全に浮いていたお前。
家の中をひっくりかえしたお前。
この家を出て行きたくて仕方がなかったお前。
そして、さっさと部屋を決めて、さっさと出て行き、
さっさと仕事を決め、ちゃっちゃと仕事していたお前。

何事も自分で決めて、自分でやってきたお前の
その「自立心」はたいしたものだと思う。
その分、甘えることに不器用だったのかも知れない。
お父さんは今までお前について、それほど心配をしたことはなかった。
何事も自己責任だからと、それが人間をつくるのだと
お父さんなりの確信を持って見守ってきた。
しかし、これからは違う。
結婚には多くの喜びも、また試練も、教訓も、学習も詰まっている。

彼と共に新しい人生を「身の丈」で切り開いて欲しい。
それぞれの個性を大切に暖かい家庭を作って欲しい。

とにかく結婚おめでとう!
ところでお父さんの本音は、と聞かれたら…
「カラダに気をつけて、ボチボチいこな!」といったところだな。

さて、この年末も押し迫ったややこしー時、
また物要りな時、よりによってイブイブに
二人のために、わざわざお越しいただいた皆様方、
本当にありがとうございました。
本人たち共々厚く御礼申し上げます。
今後のこの若い二人の新しい生活を
末永く応援してやってください。

父より

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