ポケミス。

Category : 追悼…
何がきっかけか、エド・マクベインの警察小説「87分署」シリーズの
或る一冊にハマったのがきっかけで片っ端から読んだ。
古本屋をこれまた片っ端から歩いて一冊ずつ揃えていった。
40冊以上は読んだと思う。
87分署シリーズは「警察小説」というジャンルを確立したことでも知られる。
ニューヨーク“らしき”街を舞台の賞味期限のない小説である。

エド・マクベインはエヴァン・ハンター、カート・キャノン、
ハント・コリンズ、リチャード・マースティンと
さまざまなペンネームで書き分けた超絶的に器用な作家だ。
エヴァン・ハンター名義の「去年の夏」という映画も忘れられない。
最も有名なのはシドニー・ポワチエの「暴力教室」。

87分署シリーズの文庫が尽きると、こんどは通称ポケミスの
ハヤカワ・ポケット・ミステリで同シリーズをあさる。
このポケミスの初期の表紙を描かれたのが勝呂忠(すぐろ・ただし)氏。
独特のくすんだ色合いと抽象画。
何かを示唆したような、同時に空しさや寂しさも画面から滲みでるような
当時はなんと“陰気”臭い表紙、という印象が強かった。
この表紙に魅せられた人も多い。
ポケミスのイメージを定着させたビジュアルだった。
勝呂氏は1951年 第1回モダンアート展出品から1985年の35回目を数える
同展で作家大賞受賞という、長きに亘って
昭和のモダンアートに多大な貢献をされた方。
京都にも縁があって京都産業大学でも教鞭をとられていた。
とはいっても1969年だから相当に昔だが。
洋画家、舞台美術家、装幀家であった氏が
15日、83歳でお亡くなりになった。

合掌。

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