「 C.C.T. vol.105 上演会1 〜 絶対、大丈夫か 」

Category : パフォーマンス見聞
2013. 9/7・9/8【アトリエ劇研】

3つのユニットによる試演会。
トップは筒井加寿子さん主宰の「ルドルフ」と
「劇研アクターズラボ」のメンバー(岩崎果林、岡本昌也、柿谷久美子、竹内香織、
多田勘太、森弥苗)でのユニット「絶対、大丈夫か」のコント3本立て。
作者の故林宏志さんという方は知りませんでしたが、帰ってから調べてみると
なんともとんでもない方のようです。
ラボの筒井クラスの第1回公演はここでもレビューをアップしてますが、
ともかく「笑わせる」という以外に目的を“持たせない”コントの宿命的な難しさは
筒井さんの仰る通り、トレーニングにはもってこいのジャンルなのかも知れません。
喜劇は可笑しみの向こうに哀しみが薄らと見え隠れすることで、
喜怒哀楽のどの部分をも反映させてこその演劇なのだとシッタカぶったりします。
しかしコントはスピードのコントロールがカギを握る、
ある意味、スリリングな展開が持ち味で、その点でも筒井さんが意識的に
試演会に上げた理由が見てとれました。
合評会の時もメンバーの口から必ず出ていたフレーズが「間」でした。
ところで「ネバー・ウェディング・ストーリー」でも感心したのは
筒井さんのオープニングの演出でした。
あくまでも見る側に根拠を置いて
(当然のことなのでしょうが、思わせぶりなものもあったりします)
前のめりにさせることを冒頭の演出で一気にリズミカルに乗せます。
観客としての視点が徹底されています。
軽妙な3本ですが、観客はコントを見る時に意識的に
どうツッコミに相手が反応するか、どんなセリフが返されるのかを期待します。
この3本は台本がしっかりしていることもあるし、
同時に人の台本を演出する難しさもあると思います。
終った後、筒井さんとお話しした折りに
「年齢的にも役柄に近づけるのが結構大変でした」と仰ってました。
ことにコントはその風体が立場を如実に語るもので
演じる側の速度が観客の予知速度を上回らねば成立しません(とシッタカぶる)
その点で3本に共通した「勤め人」という設定を
年齢的に若い彼らに当て込むのは確かに難しかったと思います。
また稽古の事も訊いてみましたが、やはり台本を読んで笑っても
稽古をしているうちに、一体自分は何をしているのか、わからなくなる時があるそうです。
笑う=面白い、笑わない=つまらないという、辛い定め?のコントにとって
観客というバロメーターが居ない分、大変だと思います。
来年、第2回目のラボ公演はコントではないそうですが、
演技の向上にはとにかく場数を踏むという筒井さんの考えと
直感的な反応をもってして鍛えられるというコントによって
必ずや面白い舞台になると思います。
ああ、楽しみ!

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