「 C.C.T. vol.105 上演会2 〜 勝手にユニット BOYCOTT、DRIVAL EFFECT 」

Category : パフォーマンス見聞
2013. 9/7・9/8【アトリエ劇研】

さて「絶対、大丈夫か」の次は「勝手にユニット BOYCOTT」。
別々の学生劇団出身者が共演したことで生まれたユニットです。
合評会で「5WIH」がわかりにくいといった指摘があって僕も全く同感でした。
そこがどこで、その人はどんな人であるかというのを
観客にとって“追って知る”というのは実にしんどい作業で、
やはり物語の素地というのはあってしかるべきだと思います。
4人の登場人物の会話というか接触が、突然ダンスになったりします。
構成はメンバー全員でやったということですが、
それが却ってまとまりのない、つかみ所の無い結果になったようです。
カオスと、綯(な)い交ぜとは違うので、
愉しい乱調がもっと表面に出ればなぁと思いました。
コメントでは
「或る意味で実験はできた、しかし途中から破綻してしまった」と言っておられました。
あえて設定しなかったのは観客に想定して欲しかったといったコメントもありましたが、
前半のダンスがとても面白かっただけに残念な気がしました。
こう見てみると観客とはかくも勝手なものです。
演劇とダンス(パフォーマンス)の混在は
練り込んだものを撹拌したり、濾過したりして引き算していくことで
混ざっていてもシンプルな印象になるのではないかなとか思ったりします。
ストーリーが“在った”うえで、僕たちは役者たちから
得も言われぬカタルシスや強烈なシンパシーを感じ取ることができるのです。

最後は「DRIVAL EFFECT」という近畿大学の舞台芸術専攻OBのユニットです。
コンテンポラリーダンスの作品ですが、
創作者の意図したもの、あるいはやりたかったことがうまく反映されていない気がしました。
作者は3人の男子(微妙にタイプの違う面白さもありました)に
あまり指示を出さないのと、起承転結を作らないというコンセプトのもと、
振付けしたようですが「蚊」というテーマが見えて来ずに終ってしまいました。
ダンスを振付けようとするとなぜ大きく動くようにさせるのか、
僕は時々不思議に思う時があります。
舞台を縦横無尽に走り回ることだけがダンスではないし、壁にぶち当たったり、
高くジャンプすることだけがダンスではないはずです。
作者は3人のユニゾンが次第にずれていったり、反復したりする効果を盛り込んだようですが、
肝心の座標軸が見えないので何を手掛かりにしていいのかわかりません。
合評会の時に生意気にもそんな感想を言ってしまったシッタカですが、
このユニットの場合、もっとミニマルな構成でも良かったような気がします。
例えば(好きなので、つい…)スティーヴ・ライヒの反復のような音楽で、
大のオトコ(上半身は裸でも良かったかな…)の細かな動きを演出してみたり、
作者の言う「数値」をダンスに置き換えるのならば
もっと「ダンスの軌跡」を意識した振付けもあったはずです。
つまりダンスの足跡が舞台に薄らと残るような、そんな構成です。

ともあれC.T.T.は、時に実験の場として反応をみたり、確認したりする機会でもありますから、
このくらいのシッタカぶりは許していただこうと思っとります(笑)

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