「 清藤 隆由 Buds grows and goes to somewhere 〜 芽は成長し、そして、どこかへ行く 」

Category : 現代美術シッタカぶり
2014.4.15〜4.20【 GALLERYはねうさぎ room2 】

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客席に座った瞬間にスコンとジャストミート。
気分がいいものです。
そんな個展はそれほどありません、正直。

清藤さんは素材を限定しない作家さんです。
サイトを拝見するとまぁ、実に様々に作ってらっしゃる、
素材を知り尽くした方のようです。
2011年にこのギャラリーで初めて作品を拝見いたしましたが、
その作品を見れば明らかに陶芸家です。
かと思えば瀬戸内芸術祭春の部の開会式のファンファーレに使用された
巨大なメガホンは金属です。
ということで、造形家ということにします。
今回の展示に関して一言で申せば、会場が狭かったかな、という印象でした。
ギャラリーさんには申し訳ないけれど、
作品は置かれる環境でがらりと変わりますよね。
もうふたまわりほど広い会場に
ゆとりを持たせて置かれた方が作品がより活きたのでは…などと…
とにもかくにも、ジャストミート。
その造形手法というか、発想もさることながら、
しっかりとした世界観をここまで貪欲に作品に反映できる力は
どこから湧き出てくるのでしょうか。
全くもってジェラシーの極みです。

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古代遺跡のようなディテールは覗き込むような高さにあります。
昔、ソフトマシーンの音楽を
穴の渕から内部を覗くような…と評した方が居て、
なるほどと感心しましたが正にそんな感じです。
中心、あるいは母体となる作品は実は最後に作られたそうで、
力が徐々に中心に向かって固められていくような、
つまり拡散するといった印象でなかったのはそのためでした。
面白いのは台座を支えているのが木であること。
唯一有機的な素材が脚としてだけではなく、
内部に突き出ていることで単なる支柱ではない
入り組んだ意味を含んできます。

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閉じた世界ながら鑑賞者はそこから
様々なシチュエーションを創作していきます。
遺跡であれ、荒廃であれ、海中であれ、空中都市であれ…
驚くのは新作の数です。
お話を伺うと作り始めたら一気呵成であるということ。
制作期間もご自分でかなり早いとおっしゃってました。
確かに創作の鮮度というものもあると思います。
造形のコンセプトに沿って素材を選び、加工し、表すということが
実はとんでもない強みになっていることを
清藤さんのサイトを見るにつけ感じます。
ほとんどの彫刻家が特化した素材で
いわばそれぞれにかなった専門的な手立てによって
作品発表されているのに比べて
(それは同時に素材に或る種の限界を感じるというストレスも含めてですが)
このフリーフォームなモノづくりの姿勢やキャリアが
自由な発想を促すという効果をもたらしていることにやはり感服します。

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清藤さんの作品は↓で!
http://kiyofuji.com/kiyofuji/Welcome.html


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